経営指針実践編講座(6月15〜16日)
理念と方針の一貫性

財務数字が示す意味を解説する奥長氏

根本的課題を自覚する勇気

経営者同士の討議と学び合いを基軸とした実践編講座が開催され、4月の経営姿勢の確立、5月の経営理念の作成検討を経て、今回は経営方針の作成に取り組みました。

討議で最も重視されたのは、経営理念と方針の一貫性です。理念と方針が切れた状態では、理念は額に入れた飾り物となり、方針は社員にとって「やらされるもの」になります。経営理念から自社のあるべき姿を描き、それを実現するための根本的課題に向き合うことから始まりました。

売上・利益・人手・スキル・クレームなど、目先の問題や経営環境に振り回されがちですが、経営理念を実現するためには乗り越えなければならない壁や根本的な課題があると共に、第2創業の気概も求められます。このような現実を直視する勇気や励まし合う討議がなされました。

長期的視点で時代の流れや変化の本質に迫り、財務分析および自社の事業特性や経営資源分析から将来への可能性を模索。自社事業と顧客ニーズを掘り下げて経営戦略を検討し、経営方針の素案としてまとめました。管理会計を学んできた人も改めて数字が表す意味を考え直し、TPPやアベノミクスなど経営者自身が広い視野で情報収集や学習を深めることの重要性が問われ続けた2日間でした。