愛知のグループ活動を全国の役員が見学
〜組織問題・広報・情報化全国交流会オプション企画 取材レポート(2)

名古屋第6青同(総務会) トライアローズ税理士法人
深まる学びを体感

始めに参加者の近況報告が行われる

宮崎同友会の代表理事、理事、事務局長の3名を迎え行われました。この会は実務活動だけではなく、企業変革支援プログラムを使って会員の経営課題報告も行っており、小グループだからできる細かい意見交換や本音の話し合いで、学びを実践に繋げる活動を行っています。

小グループ(小人数)での活動が各会員の役割をつくり、メンバー1人1人が自主的・主体的に責任を持って活動している点がとても大きなものになるという事が伝わり、強いまとまりや繋がりをつくり、強い組織・会社になっていくと感じていただけた見学となりました。

 

(株)Cleave Next  谷田 義広

名古屋第1青同(後藤室) (株)ライオンハート
もはや例会の活気

自社経営とリンクした質問が飛び交う

名古屋第1青年同友会、後藤室室会は参加者20名を超え、熊本同友会の理事4名の方々にも参加いただきました。代表理事の小屋松徹彦氏、広報委員長の木村正夫氏、副代表理事の早咲京子氏と、事務局長の南昌輝氏です。

室会では各会員の近況報告やミニ会員報告、連絡事項などが行われました。

会員報告は参加者が多数のため、効率よく2班に分かれて行われました。しかも、それぞれの報告をあとで聞けるようにとユーストリームで録画し、全員がすべての内容を聞けるように配慮されていました。

質疑応答では自社の経営とリンクさせた質問などが飛び交っていました。単なる小グループ会というより、もはや「地区例会」のような活気を感じられた、との感想が印象的でした。

 

古澤デザイン事務所  古澤 毅

一宮地区(野村室) (株)サンメカニック
情報の共有化

和やかな雰囲気の中、真剣に論議する

一宮地区の野村室に取材に伺いました。この会合には、大阪同友会の代表理事である仁張正之氏と事務局次長の小坂亮氏が参加しました。

このグループ会には多くのメンバーが参加し、役員会での報告事項を室員に詳しく伝達するなど、情報の共有化を図っていました。

また会社報告では、毎月室員ごとに会社発表シートを用いて会社の現状や経営方針等について30分程度でプレゼンテーションを行い、それに対して室員が活発な意見交換をしながら、報告者への叱咤激励を行っていました。

仁張氏からは、「大阪ではこのように会社報告を毎月のグループ会では行っていないため、非常に刺激を受けた」との感想を頂きました。

 

(株)パートナー保険 岐阜支店  鈴木 博幸

名古屋第2青同(加藤秀室) (株)サンヒコ
人と人との関わりが深まる

本気のアドバイスで相手に向かう

名古屋第2青同・加藤秀室では近況報告、連絡事項、会社発表等が行われました。

参加者からは、「和気藹々とした雰囲気から始まったものの、会社発表が良く、濃い2時間だった」「増強のため、良い例会づくりを重視していたが、突っ込んだ話し合いや本気のアドバイスがあり、真摯に自分に向かってきてくれる人がいるというのは、自分がここにいる意義が見つかる」という意見が出されました。

持ち帰るにあたっては、「自県は、これほど人と人との関係ができていない。いきなり持ち帰ると、本質的な部分を学べず仲良しクラブに陥り、互いを高め合えない恐れがある。まず、人と人との関わりを高めることを目指したい」。また、経営分析において「自分に対する厳しい部分が出ていない」という意見を頂きました。まだまだ発展の余地があると思います。

 

安藤不動産  安藤 寿

稲沢地区(チームF) (株)高瀬金型
積極的に取り組む

ゲストが見守る中、静かな熱気に包まれる

チーム会は19時開始し、チーム長開催宣言、3つの目的唱和、地区会長挨拶の後、役員会報告、チーム員近況報告、高瀬金型・高瀬喜照氏の自社報告と続き、さながら例会の様相でした。例会より小人数であるため、より深い質疑応答、緊密な議論が行われました。

交流会オブザーバーはチーム員をコの字に囲むように着席し、熱心に聞き入っていました。身を乗り出し聞き入っている方、腕を組み考え込まれている方、議論に加わりたい様子の方など、静かな熱気が伝わってきました。

チーム会後、オブザーバーから、開始時間やチーム員の決め方とその規準、チームリーダーの決め方、役員とリーダー兼務の苦労などの質疑があり、チーム員より丁寧な回答がありました。また、チーム会の意義や、地区でもやりたい旨の発言もありました。

チーム会後、高瀬氏に工場案内もしていただき、全員で熱心に見学しました。

高野チーム長による計らいで、個人情報保護に基づく写真撮影の許可を最初にとっていただき、最後の質疑応答まで行なっていただきました。その配慮は有難く、深く感謝する次第です。

 

ミシマ(株)  玉水 隆樹

春日井地区(共育室) (株)ジョブスタッフ
すぐ打ち解けあえる空間

他県ゲストの参加が刺激になる

春日井地区・共育室へ京都同友会の副代表理事など4名に参加していただきました。ジョブスタッフ・濱口尚代氏の会社発表では、京都同友会の方々から普段とは違った角度での意見を頂きました。

京都同友会では小グループ活動や委員会活動がなく、入会した会員もフェードアウトしがちといいます。これからは小グループ活動を始め活躍の場を増やし、スポットライトを当て、組織を活性化させるサイクルが重要だと感想が聞かれました。

役員会報告では、理事会から室会への情報伝達の方法や、組織運営の仕組みなどの質問がありました。私たちが当たり前に感じて行っている活動も、他県では珍しい場合があるようです。「愛知さんだけが異質、でも増強や仕組みなど結果を出しているから成功」との言葉が心に残りました。

初めて会った人でも「同友会」のキーワードの下、すぐに打ち解けあう素晴らしさが体現できました。また、他府県の交流会に参加される方は意識が高い人も多く、刺激になります。

最後に「また、全国行事で会いましょう」と固い握手で別れました。

 

(有)日東  酒井 裕身

中区北地区(佐藤グループ) 久納公認会計士事務所
経営課題をみんなで議論

報告を聞いて自社の課題に照らしあう

広報部員として小グループ会に参加しました。中区北地区・佐藤グループはグループ長を中心にバランスのとれたグループで、近況報告から積極的にグループ会活動の本質である経営課題を皆で議論する姿が見られました。

グループは20名で構成され、参加率も高く、今回は50%の参加がありました。

久納幹史氏の報告からは、会計士という仕事の本質に触れることができました。「現在のお客さんが200、この10年で新規開拓したお客さんが100、トータルの顧客数は10年前と変わっていない」という報告に驚きました。

先入観から、士業は一度お客になると一生の付き合いかと考えていましたが、常に新規開拓を続ける重要性を認識することができました。

時短、法人化、後継者問題からM&Aといった題目について、久納氏の報告から深い討論に発展し、オブザーバーの方々も積極的に議論に加わり、改めて中小企業家同友会は全国で志を1つにしている素晴らしい団体だと感じました。他地区はもちろん、他県との交流も応報部、情報部が中心になって進めていくべきだと思います。

 

(有)ヤングライフプロポーサル  井上 崇