どうゆうき
▼大学におけるキャリア教育の一環としてインターンシップが今年も催されました。これまで愛知同友会では、社会教育の視点で1998年よりインターンシップに取り組み、16年目を迎えています。これは企業、学生の双方にとって大きな学びの機会となるものです
▼同友会らしいインターンシップの特徴は、初日に学生、企業、大学関係者が一堂に会し「キックオフセミナー」で始まることにあり、グループ討論で受講学生の目標や目的を確認します。最終日には「修了式」が催され、研修で学んだことの発表の場となり、2週間での学生の成長には目を見張るものがあります
▼受入企業の目的は「新卒採用へのステップ」もありますが、中小企業にとっては「社会に向けてのPR」「大学や学生とのネットワークづくり」「社内の共育実践と活性化」などが考えられます。同友会らしいのは、実習の始めに経営者自らが「何のための企業か」「何のために働くのか」の経営理念を伝えることにあります
▼当社は受け入れを始めて12年目になりますが、社員のマネージメント能力の向上や職場の活性化につながっています。学生と共に働くことで職場に新鮮な雰囲気や良い緊張感が生まれ、学生から質問を受けたり斬新な意見・改善案を聞くことで、外部の視点としての大きな学びにもなります。インターンシップを「学生のため」だけに留めず「自社経営の学び」と両面から捉え、共に「生きること・働くこと」の学びと同友会の「共育」を社内や社外に広げ、地域に役立つ企業づくりを目指しましょう。
産学連携担当理事 加藤 輝美