労務労働委員会(8月9日)
託された委員会の使命
鋤柄 修氏 (株)エステム

歴代委員長から学ぶ
労務労働委員会では昨年の愛知同友会50周年をきっかけに、歴史から学ぶことを大切にしてきました。今回は、1988年から労務労働委員長を4年間務めたエステムの鋤柄修氏に、当時の時代背景や、課題をどのように解決してきたかを報告していただきました。
1960年代の中小企業の悩みの種は、労使問題や労働組合との交渉についてでした。そして約20年の議論を重ね、やっとの思いで75年に「労使見解」ができた経緯があります。
そして80年代には、働き方について見直すために、就業規則の必要性を労務労働委員会から発信。90年代のバブル崩壊後は、採用・給与体系に切り込んで三位一体経営(経営指針・採用・共育)を目指してきました。
課題に向き合い、解決
時代背景と共に、労務労働委員会が向き合うべき課題があったと鋤柄氏は言います。しかし、目の前が明確だった過去と比べると、今は世界から見ても日本の立ち位置が不明確です。また、やらなければいけない課題も多く、何から手をつけていいのか分からないのが現状です。
会員のニーズを汲み取り、課題に向き合う中で、解決方法を一人ひとりが見出すしかないのではないか、と鋤柄氏は述べられました。
最後に、吉田幸隆委員長は「鋤柄氏の経営者としての覚悟や、労務労働委員会の歴史を知る中で、先輩方の想いや現在の委員会に託された使命を感じ取ることができました」とまとめました。