金融アセスだより(第83回)
評価される指針書
私たち中小企業家には、どんな厳しい環境下でも経営を維持・発展させる責任があり、資金面において金融機関との協力関係をつくることは急務と言えます。金融機関の担当者に話を聞くと、「私たちが安心して融資できる計画を作ってきてほしい。それができない会社には、融資をすることは難しい」と言います。
そこで、金融委員会は今年のあいち経営フォーラムで、「金融機関に評価される経営指針とは」と題する分科会を設営。計画書に基づく経営改革の事例を通し、発展をめざす企業にとって生かせる計画づくりと実践について学ぶ場とします。
2名が分科会報告
分科会報告者の徳島孝志氏は、経営指針を作り活用することで金融機関と協力関係を結び、資金調達が潤滑になって業績を伸ばすことができました。また、板橋区立企業活性化センター長の中嶋修氏は、金融機関との失敗経験を活かし様々な問題を相談者と共に考え、数々の中小企業の再生に携わってきました。
経営者として実践してきた徳島氏、コンサルタントとして企業再生に尽力してきた中嶋氏。お二人の報告から学び、自社の経営指針の作成や実践に活かしましょう。
(有)スターネスジャパン 安達 大祐