第14期共育講座 第6講座(9月24日)
同友会らしい黒字企業づくり

〜危機感を共有してチャンスに

加藤 明彦氏  エイベックス(株)

同友会らしさを追求する加藤氏

第14期社員と学ぶ共育講座(26社、77名が参加)第6講座、加藤明彦氏の報告内容を紹介します。

危険と機会の情報を掴む

自社は、切削・研削加工を極めるプロフェッショナル集団です。同友会らしい「黒字企業」をめざす目的は、地域における経済循環の担い手として経営を維持し発展させ、雇用の促進と納税の義務を果たすことです。また、同友会らしさとは、人間尊重の考え方に基づいた「人を生かす経営」をすることです。

私は20年間、人の問題で苦しみました。すべて己の姿勢の問題と気づいてからは、人を人として認め、その人の持つ潜在能力を引き出す風土づくりに取り組みました。潜在化した問題を見つけるために、未来のめざす姿を描き、現実とのギャップから真の課題を洗い出し、プラス思考、先入観を持たない、目的の明確化で社員一人ひとりの知恵を絞って解決してきました。そこに、あてにし、あてにされる関係が生まれ、自分の存在価値を感じ、喜び、誇りが成長へとつながります。

人には寿命があり、今の社員は必ずいなくなります。自分の学びをいかに後輩に伝えていくかが社員教育です。どんな場においても、我々経営者の姿勢が問われています。

激変する経営環境を正しく認識し、それを市場創造の機会と捉え、経営戦略につなげていきましょう。