第3回経営労働問題全国交流会 in 徳島(9月26〜27日)
労使見解の理解と実践は広がっているのか

〜愛知の取り組みを報告

青木 義彦氏   (株)サンテック
(副代表理事・人を生かす経営推進部門長)

中同協・経営労働問題全国交流会が徳島で開催され、「学びから実践へ」をテーマに、人を生かす経営とは労使見解の実践であり、各同友会で実践を推進する運動がなされているかが問われました。第2分科会では愛知同友会副代表理事の青木義彦氏が愛知の運動展開の報告を行いました。

労使見解を身近に

愛知同友会では創立時から労働対策部会が置かれ、これが現在の労務労働委員会に発展、経営指針づくりも1975年に提唱されます。このように会発足当初から労働問題を取り上げ、経営指針づくり運動も早くから取り組んできた歴史的経緯があります。

しかし、青木氏は労務労働委員長の時に「労使見解が肌身で感じられない」との思いを抱いたといいます。当時は「あまり『労使見解』って言うな」などアレルギー的反応の発言も聞かれたからです。もっと身近に労使見解を学び合える風土をつくりたいと、2007年に労使問題交流会を、そして2012年に「人を生かす経営全国交流会」を愛知で開催しました。

こうした積み重ねから、最近では労使見解が抵抗なく受け止められ、地区例会でも「人を生かす経営」が取り上げられるようになってきました。しかし、まだ表面的な理解に留まる現状があり、各社で労使見解の経営実践が進められるよう、更なる運動推進の決意が語られました。