男女共生委員会 オープン例会(9月9日)
経営戦略として女性を生かす

〜女性が生きれば会社も社会も変わる

岡野 美紀子氏  (株)栄港建設・専務取締役 (神奈川同友会副代表理事)

女性の特性を生かした事例報告を聞く

生活者視点の家づくり

昨年度、男女共生委員会が実施した「誰もが働きやすい企業づくり」の会員アンケート結果から「女性の活用」という課題ニーズがあることがわかり、オープン例会として栄港建設・岡野美紀子氏の経営実践報告に学びました。

 

栄港建設では女性の現場監督が男性社員を取り込んで推進役として活躍しています。建築業界で女性の力を生かすには、チームとして男女問わず互いに励まし合い、高め合うことをベースに「任せられること」と「共有していくこと」が大事で、それは相互にプラスになるといいます。

2009年には岡野氏が発起人となり、女性建築家・デザイナーが女性のための建築を考えるプロジェクトチーム「WHAIS(ワイズ)」を設立。住まい手の抱える問題点に、実力ある女性建築家が専門知識や経験を生かし、新築・リフォームの他、インテリア・デザイン・不動産も考えて提案するプロジェクトは、まさに生活者の視点を大切にした家づくりといえます。

かつての建設業界は「男の社会」とほぼ同義語でしたが、「建築」をキーワードに外部のさまざまな専門家と繋がってつくった「アーキポート」の事例など、直観力と柔軟性に優れる女性たちを生かせば新市場の開拓や現場のモチベーションアップができるという実践例を学びました。

 

(有)ソフィア企画  石塚 智子