第14期役員研修大学 名古屋校−第6講座(10月21日)
条例・憲章の学びと実践
豊田 弘氏 知立機工(株)

身近な条例と憲章
今回は、知立機工の豊田弘副代表理事に、中小企業憲章および地域活性化条例について報告いただきました。
憲章・条例というと、法律・法令を学ぶのだと、つい難しく考えがちです。しかし、大企業と中小企業の給与格差等を背景として、豊田氏は何とか自社・地域を良くしたいとの思いから学び始めたといいます。そして、何も難しく考える必要はなく、自分たちが暮らす地域のために、1つひとつできることを行っていくことが条例の始まりであると語りました。
また、条例はより良い社会を作る「手段」の1つであり、作って終わりの「目的」ではないこと。会員各々が、「この街は自分のもの」という素朴な思いで、継続的な活動に繋げてほしいとの言葉で締めくくりました。
グループ討論は、住み易い街づくりのために何ができるかをテーマに行われました。地元の祭りへの協力や、学校の工場見学を受け入れるなど、自社の仕事と繋げて考えることで理解が深まりました。
2010年に中小企業憲章が閣議決定され、愛知県・市で条例制定が進む等、地域に中小企業の声を盛り込む機運は確実に高まっています。この報告を機に、会員の皆さんが条例や憲章を身近なものと感じていただけることを期待します。