第14期役員研修大学−第8講座(12月16日)
経営と同友会は両輪
加藤 昌之氏 (株)加藤設計

愛知同友会の歴史
12月の役員研修大学では加藤昌之副代表理事から愛知同友会の歴史と特徴、またそこから何を学び、どう経営に生かしたかをお話しいただきました。
愛知同友会は全国で東京、大阪に次いで3番目に創立されましたが、その発足経緯は経営者の能力を高め、経営体質を強化しようという、他県と異なるものです。この特徴は、3つの目的に代表される、現在の会理念に通ずるものであり、発足当初から会の自助努力の本質が貫かれていることがうかがえます。
また、会員による自主的な活動や役員育成の重要性が、初年度より認識されていること。それがブレずに今も継続されている強みも、50年史をもとに説明されました。対照的に、激動する時代に合わせて99ビジョン、2010ビジョンと、常に時流に即したビジョンを設定することで、何のために学ぶかを明確化し、会勢を伸ばしてきた一面もあります。
あてにされる企業へ
今は副代表理事である加藤氏も、初めは会に顔を出すだけだったと話します。しかし役員に選ばれたことを機に会理念を深く学ぶようになり、会の学びをそのまま経営にあてはめることで自社の存在意義や社員の将来を考え、自然と自立型企業を目指すようになっていたと振り返ります。
また広報部での経験から、自社の情報を積極的に発信し、社会との関係を深めることで、地域からあてにされる企業になる大切さが力説されました。これを真摯に継続することで、「中小企業のことなら同友会へ」という今の評価に至ったといいます。
中小企業の経営者は、地域や人を変化させる過程が見える特別な存在です。日本の経済・社会を支えているという誇りを持ち、同友会理念を素直に経営に生かして、中小企業や地域の生の声を発信する。このような社会と深い関係を持つ会社になってほしいと締め括りました。
愛知同友会の歴史を知り、今後の会活動に生かす、温故知新といえる報告でした。