名古屋第1支部合同例会(2月1日)
可能性をカタチにした男たち

〜今、われわれに必要な経営者としての資質とは

伊藤 弘康氏  (株)ミドリ
寺尾 孝司氏  寺尾機械(株)

経営者としての資質を学ぶ

新しい可能性に挑戦

名古屋第1支部合同例会をメルパルク名古屋で開催しました。昨年までの企業展から一転、「可能性をカタチにした男たち」とのテーマで報告者2名から、経営者の資質を高め、いかに夢や可能性を見出すことに繋げたのか、またその可能性をどのように実現させたのかをお話しいただきました。

最初の報告者は、ミドリの伊藤弘康氏です。お茶の卸と販売をしていた同社は新たに給茶機の分野に進出し、現在では収益の8割をその給茶機事業が担っているそうです。最近ではお茶専門の喫茶店を始めるなど、お茶文化を広める事に信念を持ち、お茶の売り方を工夫しています。

また、共同求人で新卒採用にもチャレンジ。同友会の学びを活かし、指針に基づく経営を実践しています。伊藤氏は経営者の資質として、「常に情報を獲得するアンテナを張り巡らせ、失敗を恐れず新しい可能性に挑戦する」ことが大切と語りました。

利益の残し方

続いて、寺尾機械の寺尾孝司氏の報告です。寺尾氏は、商社が工場を持つことで会社の付加価値を明確にしました。「売上があっても手元に残らないのでは、経営者としての資質がないのではないか」と感じたことから、本当に投資すべきものとして工場をつくるという思い切った発想に至ったといいます。

寺尾氏は現在、付加価値の提供と、出会いと人脈や事業継承の重視を柱とし、それぞれを具体的な行動に移しながら夢の実現に向けて邁進しています。

今回の報告で両氏に共通していることは、売るものと売り先が明確で、会社独自の付加価値がはっきりしていること。また、新規事業は本業を磨いてこそ発揮できるということも学べました。

最後に、私が本例会を通して感じた経営者の資質は、失敗を恐れずやってみるチャレンジ精神や決断力です。何もやらないより、その経験が何かを得ることに繋がり、他社より一歩先に行けるのだと感じました。

 

(株)スイッチ  片桐 慎也