西尾張支部例会(1月23日)
地域を支えるのは中小企業
金田 学氏 愛知県産業労働部産業労働政策課・主幹
浅井 勇詞氏 (株)浅井合板工場

地域をつくる第一歩
西尾張支部例会では、「地域を支えているのは中小企業」をテーマに、浅井勇詞氏(海部・津島地区会長)と金田学氏(愛知県産業労働部産業労働政策課・主幹)から、中小企業振興基本条例と地域づくりについて報告いただきました。
浅井氏は、合板の製造・加工を行う会社の3代目社長です。自社の仕事に強い誇りを持って経営を続けてきましたが、安価な海外製品には勝てず、ついに国内での製造からは撤退を余儀なくされました。
そうしたなかで、今後の経営を真剣に考えるならば、人口など地域のさまざまな情報を知らずに企業を存続させることはありえないと、具体的に統計データを用いながら報告しました。そして何よりも同友会で学び、自社をより良い会社にしていくことが良い経営環境づくりであり、地域をつくる一歩になると、強調しました。
地域を知り、共に歩む
金田氏からは、愛知県中小企業振興基本条例の目的と共に、地域における中小企業の意義が報告されました。
中小企業が作る部品1点が無いだけで車は動くことができないなど、日常生活と中小企業は密接に結びついています。また人口、とりわけ生産年齢人口が減少するなか、今後は地域の問題に自社の仕事を通じて関わっていくことが中小企業には求められます。そうしたなかで、中小企業の大切さ、誇りを訴え続けていくところに条例の意義があり、中小企業の地域での活躍をサポートすることが行政の使命にあるとお話しいただきました。
参加者からは、「地域は企業の基盤。共存共栄に向けて、私たち中小企業家自身が粘り強く『地域と共に歩む企業づくり』を考えなければならない」との意見が出されました。このように今後の条例づくり、地域づくりに向けた力強い一歩となる例会となりました。