南尾張支部例会(1月28日)
人が生きる経営 〜明るく・楽しく・気持ちよく・もがく
清水 隆治氏 清水食品(株)

同友会の学びを実践
南尾張支部例会は75名の参加で開催され、「明るく・楽しく・気持ちよく働ける会社」の実現に向け試行錯誤してきた清水食品の清水隆治氏に報告いただきました。
業務用カット野菜の生産・販売を事業とする清水食品は昨今、愛西市名産のレンコンの栽培・加工・販売(6次産業化)による新しい付加価値づくりも進める元気な会社です。しかし現在まで、決して順風満帆ではありませんでした。
清水氏は、世間の食品衛生問題による自社への影響や、社員の年齢構成に開きがあること、また自身と社員が楽しく気持ちよく働けていないことから会社の将来に不安を感じて同友会に入会しました。そして直後から、全社共通の価値観と具体的な事業計画が必要と学び、経営指針成文化セミナーで経営理念「明るく・楽しく・気持ちよく」をはじめ、これからの事業戦略と計画を含めた経営指針書を作成し、社内で発表しました。
理念を社員と共有
しかし、その当時は社員からの共感は得られなかったといいます。清水氏は、本心では楽しく気持ちよく働きたいと思っているはずの社員たちと一緒に、経営理念に掲げた会社像を実現するためにはどうすればいいかと考えました。
そうして、安定して収益を上げる会社へと成長することと、そのためには会社を支える社員の採用が必要と分かり、共同求人に参加します。合同企業説明会を通じて、自身が作った経営理念を社員が自分の言葉で一生懸命に伝えるようになったことが何よりも嬉しかったと清水氏は話しました。
最後に、同友会で学んだ事は自社で実践すること。そして経営者は常に経営指針書を持ち歩くこと。これにより、経営のヒントを得たらすぐ指針書に書き込む習慣をつけることが必要だと清水氏はまとめました。