農業部会−総会記念講演(3月7日)
ブランド力を生かす 〜6次産業への挑戦

山田 敏之氏  こと京都(株)(京都同友会)

農業にも差別化が必要

差別化を図る

発足から3周年を迎えた農業部会の総会が開催されました。

記念講演では京都同友会会員・こと京都代表取締役の山田敏之氏より、同友会で学んだ経営指針の実践による会社の発展と、京都ブランドの九条葱を生かした生産・加工・販売(第6次産業)の総合実践について報告いただきました。

山田氏は1995年に就農してから、売上目標1億円をめざして父親と野菜栽培を行っていました。「農業を企業化しなくていい」という父親との葛藤を抱えながらも、農業を発展させたいと考えた山田氏は、同友会で経営指針を学び、他社との差別化を図る道を模索。自社の強みと弱みを明確にするSWOT分析を通じて、京都ブランドの九条葱に絞った他社にない事業戦略を展開します。

指針経営があったからこそ会社を発展させることができたという山田氏。今後も新しい取り組みを通じて、地域からさらにあてにされる存在になりたいと、報告をまとめました。

同友会らしい黒字農業経営

新年度方針は最前線の農業経営を学び、同友会らしい指針経営の実践を通じて黒字農業経営の実現をめざします。

月例会では会内外を問わず新しい農業経営の実践現場を訪問し、経営者の視点で農業発展のために今必要なことを学び、実践へと繋げます。同時に、農業を取り巻く情勢や施策・補助金などの農政を学習し、農家が置かれた現状を客観的に正しく理解することで、事業戦略を模索する1年にする予定です。

これからの時代は、農業を経営する視点で捉えることが必要となります。その実現のためには、理念と方針、計画に整合性のある指針が大切になります。まずは会員に広く農業部会の活動を知ってもらうことから、地域で農業経営に励む新しい仲間づくりも同時に進めていきます。