どうゆうき

▼愛知同友会では3カ月に一度、年4回の景況調査を実施しています。これは1994年2月から始まり、今年2月で20周年を迎えました。この調査活動の特徴は、あらゆる分野の経営者が自社や業界動向を踏まえて分析し、研究者が学術的観点からまとめるところにあります。そのため毎回、景況分析会議を開催し議論を経てレポートが作成されています。20年目に入りアンケート回答数が1000社を超え、愛知の中小企業の景況感を、よりリアルに分析できるようになりました

 

▼景況分析会議は第1回から現在まで立教大学教授の山口義行氏が座長を務めています。山口氏はこの景況調査が始まる時に「同友会が情報発信の基地になり、小さな情報を束ね、大きな流れを知る必要がある」とコメントしています。また「自分自身を知ること、すべての活動はここから始まる」とも述べています。この分析活動を続けた結果、報道機関・金融機関・行政・政党・教育機関などから評価され、アンケート結果が新聞で取り上げられるまでになりました

 

▼他団体からの認識度が深まり「中小企業のことは同友会に聞け」とあてにされるようにもなりました。今後は景況分析調査を通じて、同友会をさらにPRしたいと考えています。また「小さな情報を束ね、大きな流れを知る」ことは、自社の景況感を3カ月ごとに把握できると共に、愛知の同業他社、他業種の動向を比べる貴重なデータとなります。会員の皆様には、自社の立ち位置を把握し数値的な根拠として、経営に活かすことをお薦めします。

 

経営環境調査委員長  太田 厚