広報部会(2月25日)
新年度方針と2014年度を占う

加藤 明彦氏  エイベックス(株)

27名が参加した広報部

情報の取捨選択

2月の広報部会は、「新年度方針と2014年度を占う」とのテーマで、愛知同友会の代表理事、加藤明彦氏による新年度の方針を具体的な経営実践から学ぶものでした。

方針のテーマである「同友会らしい黒字企業づくり」を実現するには真の経営課題を指針に反映させる必要があります。そのために、自社にとって重要な、裏付けのある数字の情報を見極めなくてはならないといいます。

真の経営課題は、経営指針を作ることで見えてきます。グループ会で「何が経営課題ですか」と問いかけているだけでは、表面的な課題しか出てきません。また、1人経営者だからこそ経営指針が重要で、なぜ今の顧客が仕事を出してくれるのかを解明しないと、いつか顧客は離れていってしまうからです。

事業領域を明確に

事業領域を明確にすることは企業の方向性を決定します。加藤氏の会社の事業領域が自動車部品製造業と位置づけたら、海外に展開せざるを得ません。しかし、切削・研削メーカーであるとすれば、取引をしていない顧客は国内に山ほどあります。また国内で技術を磨き海外からも仕事を取ってくれば良いことになるので、日本に会社があることが魅力になるという会社の戦略を聞きました。

私は加藤氏の会社の戦略と絡めた新年度方針を聞くことで、実践的な経営のヒントを学ぶことにつながり、経営の勉強になることに驚きました。加藤氏自身が会社経営と同友会活動を不離一体化しており、「語り部」を体現していると強く感じることができました。

 

(有)ディライト・ネット  丸山 紘始