男女共生委員会(5月12日)
女性が活躍できる企業づくり 〜活躍の場を戦略的に創出

鋤柄 修氏  (株)エステム会長
塩崎 敦子氏  (株)エステム取締役

女性経営者全国交流会(in 熊本)での報告の様子

風土に根付かせる

男女共生委員会では、女性経営者全国交流会の分科会プレ報告を兼ねて、エステムの鋤柄修氏と塩崎敦子氏より報告いただきました。

鋤柄氏が男性ばかりの現場に技術系女性社員の採用を始めた頃、お客様側には抵抗感があったそうです。しかし、女性社員の気配りや配慮で現場が明るくなり、歓迎されるようになりました。会社方針として「男女で差別はしない」と言い続けることで、社内風土として定着したと言います。

塩崎氏の入社当初は、女性に重い物を持たせるのは可哀想と言われ、希望した技術系の仕事に就けませんでした。そこで、資格取得や技術の向上、汚い仕事も嫌がらず行うなど、自身の行動で性差別を払拭してきたと言います。

現場での力仕事は男性でも辛さを感じます。補助具の導入やシステムの見直しで、よりよい環境に改善しました。また、各社員が様々な事情を抱えながらも長く働けるよう、当事者である社員が考え、使いやすい制度整備を行っていると報告しました。

参加者は「経営者が一方的に押し付けず、社員にとって生きた制度を作りたい」「会社の風土・文化となるには10年単位の時間がかかるが、トップがずっと言い続けることが重要」「社員が何でも言える風土があってこそで、いかにトップが人間尊重を貫き続けるかで決まる」等の意見や感想を交流しました。