東三河支部例会(5月9日)
三位一体の実践について

〜経営指針と社員教育に重点を置いて

加藤 明彦氏  エイベックス(株)

経営者が学び、実践することが基本

社員と共に育つための5つのステップ

三位一体の実践をテーマに東三河支部例会が開催され、代表理事の加藤明彦氏に報告いただきました。

加藤氏は、社員と経営者が共に育つための要諦として、(1)経営者が学ぶ、(2)学びを会社に持ち帰り社員を育てる、(3)社員同士が学び合う、(4)社員と経営者が一体となってお客様に提案ができる会社になる、(5)会社とお客様が互いに育ち合う関係にある、という段階を踏む必要があると説明します。そこで大事なことは、経営者が素直に学べるか、自身の言葉で語れるか、経営指針に基づいてベクトルを合わせられるかであり、経営者と社員とが一緒になって学び合うことこそが共育の基本だ、と強調しました。

全責任を負う覚悟で実践あるのみ

自身の経験を踏まえて様々な観点から語る中で、加藤氏は経営指針づくりの必要性に言及します。社員トラブルに悩む会員企業を例に、「グループ会の中で、今何に悩んでいるのかを真剣に議論していますか」と参加者に問いかけ、「同友会らしい=人間尊重の精神に基づいた」経営指針の大切さを説きました。

また、社名変更を機に、「責任は全て自分にある」という考え方を持ち同友会での学びを実践する中で、長年伸び悩んでいた業績も向上してきたという事実や、それまでできなかった社員が少しでも自信を持てるようになったことで会社の風土が変わったという自身の経験に基づくお話が印象的でした。

最後に、「挫折せず、とにかくやり続けることが大事。理屈ではなく、また他人や環境のせいにせず、全ては自分の責任という意識を持ち、実践あるのみ。これが長年の同友会活動経験を通じて身をもって実感している結論」と締めくくりました。

 

豊田東海警備(株)  梅田 重則