第15期共育講座 第2講座(5月23日)
社員は信頼できるパートナー

明石 耕作氏  (株)豊梱

明石 耕作氏

第15期社員と学ぶ共育講座(35社、93名が参加)第2講座、明石耕作氏の報告を紹介します。

はじめに

自社は、1964年に父が創業し、高度経済成長の波に乗って順調に発展してきました。梱包から包装資材販売、物流業に派生し、現在はグループ全体で7社になっています。

メーカー専属の梱包屋として創業したこともあり、私が入社した20年前ですら、売上の85%を1社に依存していました。また、生産も親会社からの計画通り従順に遂行する働き方だったので、自分で考える機会が少なく、指示待ち型の社員も多くいました。

認め、任せ、忍ぶこと

息子という理由だけで社長になった私には経営理念が必要でしたが、作った理念を社員に発表しても想いが伝わらずしばらく封印することにしました。

半年後に大学生のインターンシップを受け入れたことを機に、封印していた経営理念を学生に語ると、想いが伝わる心地よさを覚えました。そして、未来を社員とともに作りたいと思い、新卒採用を決意したのです。

普段から心がけているのは、相手を認めること、任せること、そして口出ししたくても、我慢して忍ぶことです。この「認、任、忍」を大切にした関係が共に育つことに繋がると思います。また社長と社員が真剣に向き合うことで、社員との一体感が生まれます。この様な試行錯誤を繰り返しながら経営をしています。社員の成長が私のやりがいであり、社員が自分自身の成長を実感できた時などは幸せになるのです。

自社は、今年9月に創業50年を迎えます。どんなビジネスでも、最後は人が勝負を決めると思います。社員を信頼できるパートナーと考え、互いに話し合える会社風土で新たな価値を提供し、さらなる発展を目指したいと考えています。