共同求人委員会 採用セミナー(6月26日)
理念やビジョンの共有 〜採用戦略セミナー

採用と社員の育成について議論する

採用と共育

共同求人委員会では参加企業の採用活動の学習、相互支援を行う採用戦略セミナーを行ってきました。これまでに採用戦略、合同企業説明会、会社説明会、採用選考と面談、内定出しとフォローなど、各社の採用活動の進展に合わせた学習会を行っています。第6回は「採用と共育」をテーマに、採用した社員の育成について学びました。

まずリンクコンサルティンググループの和田康伯氏より、新卒採用は経営ビジョンを共に達成していく将来の担い手の採用であり、人材育成の目的は経営理念と経営ビジョンの共有であると報告。新入社員に経営理念をしっかり伝え、その理念実現に向けた社員への期待を伝えることが大切で、「私(社員)が、会社に期待されていること」「私が、会社に期待される理由」「私が、期待に応えるために実施すること」の3つの課題を社員に明示できているかを問いかけました。さらに、よくPDCAを回すといわれるが、その都度のG(ゴール=期待値)を明確にした「GPDCA」が大切と指摘しました。

新卒採用で相互に成長

続いて、サン樹脂加工の磯村太郎氏が自社実践を報告。初めての合同企業説明会で学生がほとんどブースに座らず、帰りの車で反省会。社員の「うちはそんなに魅力のない会社じゃない」との発言を受け、会社の魅力をどう伝えるか、翌日から様々な見直しを始めます。毎年採用チームを編成し、社員が学生に理念や新入社員への期待を語ることで、社員自身も理念が腹に落ちる、先輩として後輩に教えることで成長するなど、新入社員を迎えることを通じて相互に成長し合う社風を築いてきました。新入社員には全部署の仕事を経験させて会社の全体像がつかめるようにしたり、会議議事録の作成や夏休み子供工作教室の運営など任せる機会をつくっている等の取り組みが報告されました。

討論では、新入社員を迎え入れる準備について熱心な意見交換がなされました。