金融アセスだより(第94回)

金融機関との関係作り

金融機関との良好な関係作りは、中小企業経営者にとって難しい課題でもあります。しかし、相手が金融機関とはいえ、コミュニケーションという面で特別なことはなく、他の仕入先や販売先などと同じ取引対応で十分だと思います。

そこで、初歩的な金融機関との関係作りのための基本的な要素を3つご紹介します。

1つ目は、「月次残高試算表」「金融機関別借入残高表」の定期的な提出です。その他にも資料はありますが、金融機関が最低限必要とするのはこの2つです。

2つ目は、業況や業績など、銀行員に分かりやすく説明することです。銀行員はあなたの会社や業界について、よく知らないケースが多いのです。自社の細かい事業内容や経営方針、業界を取り巻く環境などを、よく知ってもらえるよう説明することが必要です。

3つ目は、金融機関の支店長や融資役職者など、決裁権限者に自社をよく理解してもらうことです。現場担当者だけではなく、上席の決裁権限者が理解していなければ、初めから話していないのと同じです。

これら3つが、初歩的な金融機関との関係作りに有効であると考えています。

 

(有)アクセスビレッジ  小牧 よしみ