農業部会(7月25日)
農地と地域を守る

尾崎 大作氏  尾崎農園

尾崎農園の倉庫の外観

他人雇用の気づき

7月例会では西尾市の尾崎農園を見学しました。

代表の尾崎大作氏はアパレル企業で9年間働いた後に、実家へ就農しました。農園では水田32ヘクタールをはじめ、小麦・大豆・加工用タマネギのほか受託作業も管理しており、農地がすべて3キロメートル以内にあることから効率良く農作業を行っています。トラクターなどは水洗いして綺麗な状態で保管され、農機具の修理施設も整理整頓が行き届いていました。こんな所からも経営者の姿勢が伝わってくると思います。

経営理念について話す尾崎氏

次に、尾崎農園の今年度の経営指針書を基に経営理念と5年ビジョンの報告があり、参加者で意見交換しました。尾崎氏は、この地域に尾崎農園がなければ農地は荒れ放題になるとの想いを経営理念にし、一番の社会貢献である「農地の管理」を通じて地域を良くしていきたいと考えています。当地域も農業者の高齢化が進んでおり、今後は集めた農地をどのように活用するのかのビジョンづくりにも注力しています。

「家族経営から他人雇用によって経営指針の必要性を感じた」と尾崎氏。お米のブランド化で直売と路地野菜の拡大をしたり他品種化なども考える尾崎氏の今後の活躍が楽しみです。

 

(株)愛農流通センター  池野 雅道