名古屋第4支部例会(8月26日)
あきらめない信念
〜経営指針の実践から見えてくるもの

藤原 義春氏  (株)藤原電子工業(大阪同友会副代表理事)

同友会の目的は幸せな社会を築くこと

経営を語り合おう

藤原義春氏は1993年に創業後、バブル崩壊による借金経営や、人材難による社員教育の難しさ、技術力不足などいくつもの経営の壁を粘り強く乗り越えてきました。経営の根底には、何があってもあきらめないという強い信念があり、それを明確にしたのが同友会との出会いです。

強みである金型技術を用いて、プリント基板製造の業界に旋風を巻き起こしました。手に入れた技術力で経営に拍車がかかりますが、人材教育について悩んでいる時に赤石義博氏の説く「人間力経営」と出会い同友会に入会。学びの自社実践を繰り返すなかで、社員の幸せとは何かを考えるようになりました。

一人ひとりが働きがい・生きがいを持てる会社にするためには経営理念を全社員と共有し、10年後の姿を明確にすることが大切です。目標に向けて互いに努力することが大事であり、社員教育は人間教育であると思い至りました。

誰かを幸せに

同友会の学びを自社で実践する際のポイントは自社の分析能力です。そして、学ぶ中で注意すべきことは、人間の最大の弱点である、愚痴・言い訳・他人の責任を認識し、謙虚さを忘れずに、素直になることです。話を聞いただけで実践しなければ、いつまでたっても会社は変わりません。

経営に挫けそうな時、家族や社員、世の中の誰かを幸せにしたいという大きな夢を語ることで、責任を持って企業経営を行うことができ、理念はその手助けとなります。

「同友会の真の目的は、万人が幸せに暮らせる社会を築くこと」と語る藤原氏。「それが社会の発展・進歩に貢献し後世に引き継がれることをめざし、同友会理念を常に深く学び実践できる同友会をつくりましょう」と報告を締め括りました。

 

(有)ザック  木下 文成