共同求人委員会 就職懇談会(10月10日)
中小企業で働く意義 〜企業23社と学校38校が懇談

中小企業の魅力をどう伝えるか討議

生き方を考える機会

毎年恒例の学校と共同求人参加企業による就職懇談会が開催されました。

まず基調報告として、朝日新聞編集委員の中島隆氏より「中小企業に就職すること」と題し講演いただきました。

冒頭、「中小企業は地域経済、雇用の主要な担い手であり、地域と共に生きる存在であることを前提として確認しよう」との提起がありました。ともすると大企業に就職することが幸せという風潮がありますが、10年後、20年後の働きがい、やりがいを考えたとき、その幸せの実感(しあわせ曲線)が逆転することもあり、「こんなはずじゃなかった」と退職するケースが後を絶たないといいます。

就職するにあたって、中島氏は「自分がどんな働き方、生き方をしていきたいのかをじっくり考えることが大切」と話されます。その上で、中小企業は社員の成長を願い、経営が厳しい時にも歯を食いしばって雇用を守り奮闘努力している存在であり、どんな企業を選ぶのか、何が一番良い就職なのかを、学校と企業が連携して発信していくことが大切だとまとめました。

豊かな実態を発信

続いて、会員経営者の社員による「中小企業の魅力」についての報告会が開催されました。

各企業の報告者からは、「仕事をどんどん任せてもらえ、自身の成長も早く、やりがいが感じられる」「人間関係がアットホームで、励ましあえる社内風土がある」「新しい仕事、会社の将来ビジョンを創っていける」など、経営者と共に会社をつくっていく中小企業ならではの魅力が語られました。

後半では、中小企業の魅力を今後どう広げていくかを討議しました。大企業と比べてあまり知られることのない中小企業の豊かな実態をもっと学生に発信できるよう、さまざまな機会を通じて企業と学校との連携を一層深めていくことが確認されました。