第3回名古屋学(9月30日)
時代と共に変わる

安保 邦彦氏  愛知東邦大学地域創造研究所顧問

名古屋の産業史を講演する安保先生

モノづくり愛知の歴史

名古屋学は、「市条例を生かした企業づくり・街づくりを進めるために、もっと名古屋を知ろう」と開催しています。今年度3回目から、愛知東邦大学の安保邦彦先生を講師に招き、「名古屋の産業史を学ぶ連続講座(全3回)」を開催します。

第1講座は、「全ては時代とともに変わる」のテーマで、江戸時代まで遡って名古屋の産業史を学びました。

江戸時代、徳川宗治の文化振興政策により、山車やからくり人形が多く作られ、それを基に仏壇・仏具、楽器・時計などが盛んに製造されたことが今の「モノづくり愛知」につながっています。また、戦時中は兵器や軍用機を製作した歴史から、工作機械メーカーが伸長します。

近年は変化の速度が速く、カメラ、電話、ラジオ・テレビなど、数年前は誰でも持っていた機械が、スマートフォンに置き換わり、パソコンすら不要になりつつある時代です。今後の経営は、人口減少・市場の世界化も踏まえた対応をしなければなりません。

後半の質疑応答では、リニア新幹線開通への対応や、中京都構想の見通し、自動車産業の変化などについての質問が出され、長年、名古屋の産業を見守り続けてきた安保先生ならではの視点でアドバイスを頂きました。