第15期役員研修大学 第5講座(9月22日)
同友会らしい『採用』

北川 誠治氏  (株)キタガワ工芸

「新卒採用なくして今の自社はなかった」と語る北川氏

三位一体で会社の成長

「同友会らしい『採用』の実践」と題して、共同求人委員長の北川誠治氏より報告いただきました。

今回の講座テーマは「採用」ですが、「採用だけを学んでも会社は良くならない」と北川氏は語ります。採用をするためには、会社や社員の将来像を周りに伝えることができる経営指針作りが欠かせませんし、共育の風土が社内に根付いていないと、採用しても多くが辞めてしまうことになります。一方で、指針を実現するためには経営者とパートナーである社員の存在が必要であり、その指針を共育により磨き上げなければなりません。

業界の店舗数の減少やコストダウン要請など、北川氏も厳しい環境の中で経営しています。それに対し理念を軸とした新卒採用を通じて社内環境を1つひとつ改善していき、今では採用や新規取引先の開拓などの核たる業務を、入社間もない若手社員が担当しています。「新卒採用なくして会社の存続はなかった」と振り返る北川氏。2〜3年に一度のペースでも継続・計画的に新卒採用を行うことが重要と話しました。

「採用」は地域や社員の成長に直結する「人を生かす経営の原点」とも言えます。多くの参加者が三位一体の経営をし、同友会らしい黒字企業を目指そうというきっかけになる講座となりました。