明日を担うフレッシヤーズ合同入社式(4月1日)
新年度活動方針などを承認
九七年度の合同入社式が四月一日、クレールで開催され、五十五社、百八十二名の新入社員と、付き添いの経営者の皆さんを含め、二百四十名が参加しました。
第一部では佐々木会長のあいさつに引き続き、新入社員全員が紹介されました。新入社員を代表して河合製巧(株)の魚住礼子さんが記念品を受けとりました。
新社会人への花むけとして「先輩からの激励の言葉」をエイベックス(株)の生駒健二さんが、そして「新入社員の社会人宣言」を愛知萌食品(株)の西脇誠さんが行いました。
第二部は三重大学の伊藤彰男先生を迎えての記念講演。「働くこと、学ぶこと、生活をつくること」をテーマに九十分間、新社会人にわかりやすく語られました。
「働く」とは、社会のなかで、労働を通じて自分の居場所を見つけることであり、自立していく活動であること。
社会人として「学ぶ」とは、仕事を通じて問題を解決する方法を学ぶことであり、自らの仕事に対してどう体あたりするかが大切であること。
「生活をつくる」ためには、生活の節目を持つこと。そして仕事以外に自分が心底打ち込めるものを探すこと。
最後に「二十一世紀に働く者の基盤はあなた達自身が創るのです」とのメッセージで、講演を終られました。
(詳細は本紙八面)
第三部は祝賀パーティーで「名刺交換ゲーム」が行われ、たどたどしい名刺交換の風景が会場一杯にくり広げられました。
第36回定時総会を開催(4/26)
「21世紀型企業づくり」の実践を
新年度活動方針などを承認
四月二十六日、結婚式場クレールで四百七十名の会員が出席し、第三十六回定時総会が開催されました。
立教大学の山口義行氏の記念講演の後、総会議事に移り、鋤柄代表理事より「活動経過」「情勢と展望」「新年度活動方針」が、また宮本財務委員長より「決算」「予算」が提案され、拍手で承認されました。
続いて規約改正案と新年度役員の選出が行なわれ、それぞれ了承されました。
(役員の紹介は二面)
総会議事終了後、来年から「支部総会」となる支部報告会が各会場に分散して開催されました。
最後は恒例の懇親パーティ。名誉会員になったメイホウ産業の湯浅氏の乾杯音頭の後、同友会のホームページの紹介や、各支部の芸達者な会員の出物により、会場は大いに盛り上がりました。
どうゆうき
日本債券信用銀行(日債銀)など日本の代表的金融機関の経営破綻の発表があったのは四月一日。エイプリルフールだと思った人も少なからずいたかも知れない。戦前はともかく、バブル経済が崩壊するまでは、銀行が倒産するなどということは、ありえるはずもなかったし、誰も想像しなかったに違いない。また北海道拓殖銀行(拓銀)は都市銀行の一つであり、金融機関の頂点のグループに属していたのである。
四月一日といえば、多くの企業の入社日である。日債銀も若い優秀な人たちが希望に胸を膨らまして入社式に臨んだに違いない。しかし、待っていたのは、歓迎の言葉ではなく経営の破綻の言葉であった。彼らがどのような気持ちでこれを受け止めたのか、想像は困難である。
今の世の中はこのような劇的な変化が進んでいることを、若い社員も含めて認識を強く持たねばならないと思う。その変化は、ある人にとっては幸運の女神のほほ笑みにもなるだろうし、反対に奈落の底に突き落とされる悲劇になるかも知れない。
内需拡大の大合唱がバブル経済を生み、更に未曽有の不良債権をつくり出してしまった。今話題の規制緩和も大合唱によって同じようなことが起きる可能性がある。規制緩和も内需拡大も、ともに外圧によって実行させられたところが共通している。外国との経済の良好な関係維持は必要であるが、無策な規制緩和は現状をさらに悪化させるばかりでなく経営者の意欲までも、もぎ取りかねない。行く末に希望が見える規制緩和を期待したいのだが…。
会 長 佐々木 正喜