都会から吹きつけた
  一じんの風が通りさった
   浜の子供達が自分の手に
    黒々と輝くはだに
     快い秋の風のにおいがする

写真・文 近藤 久修(熱田地区)


会員の期待にこたえる組織に着実にすすむ活動改善
 会の事業の実践機関 来年は支部総会を開催(支部)

同友会運動のスタッフ 調査・研究活動を展開(委員会)


どうゆうき

H・M・Rと言う言葉をご存じでしょうか。ホーム・ミール・リプレイスメント、すなわち「家庭での食事にとって代るもの」という意味あいです。外食並みの料理を、家庭で作るよりも安く提供し、差別化を図るための起死回生策として、米国のスーパー業界で考え出された概念です。まだまだ実現にはいろいろ問題があり、成功例は少ないようですが…。米国のスーパー業界は想像以上に同業間の競争が激しい上に、外食産業に圧迫されています。今、全米にスーパーが約三万店、一店当りの対象人口は平均して約八千七百人。本来はその倍くらいが必要だと思われていますので、その厳しさがよくわかります。この数字もあくまで平均値で、大型で強い店はより多くの客を吸収している訳ですから、弱小店の辛さは大変で、二十四時間営業に踏み切るのも判る気がします。日本はどうかというと、スーパーは全国で約一万店で、一店あたりの対象人口は約一万三千人。米国に比較すればまだ緩やかですが、この三年以内で一万人を切る、と識者は予測しています。米国の流通事情は四〜五年後の日本を占う、と言われていますが、昨今のショッピング・センター開設ブームとあわせて考えると、米国並みの競合状態がより早く来る事は確実です。「激変消滅」の時代と言われますが、まさにそのようです。時代の流れと現実に目を背けず、しっかり見つめ、現状把握し、それをプラスに転化し、飛躍する智恵を出す時です。流通業界ならずとも衆知を集め、智恵を出しあって行動しなければなりません。
副会長 沼波 一郎