大須大道町人まつり

昔ながらの猿廻し、ガマの油売り、七味唐辛子売り、そしてパントマイムや中国雑技団等・・・。官製の「名古屋まつり」に対抗して庶民の祭りを作りあげようと、10月10日(金)〜12日(日)に開催されます。なかでも一般公募による「おいらん道中」は祭りの華。総勢20人の花魁(おいらん)が延べ6回、大須の街中を練り歩きます。地元だけでなく、多くの市民にも支えられ、全国的にも有名な祭りとして、今年で第20回を数えます。


学びの秋を飛躍の秋に
 秋の支部行事キーワードは変化と感動



どうゆうき

お盆過ぎから勢いづいていた暑さもようやく秋の気配を感じさせるようになった。時の経つのは早いものである。前会長の岩田満氏がこの世を去ってからもう一年二カ月になる。一昨年の第三四回定時総会で会長を辞されてから、同友会でお目に掛かる回数が減ったこともあって、氏の健康状態を知らないでいたので、急な訃報に接し、何かの間違いではないかと、一瞬疑ったものである。岩田氏は大変純朴な人だったと思っている。そして活動的でもあった。メガネはいつも曇っていたが、そんなことを気にすることもなかった。ベルトのバックルは横を向き、スーツは疲れきっていた。今年の四月、岩田レーベル宇都宮工場の竣工式で岩田夫人にこのことを聞いてみた。夫人は「毎朝メガネを洗って、プレスのかかったスーツで送り出していたんですよ。それが半日でだめになってしまうんですから」と語った。きっと朝からの精力的な活動と無頓着な気質からそうなっていたに違いないと、その飾り気のない人柄に感じ入ったのであった。岩田氏の口癖のように「これからの中小企業は、地区のような小さな所でチマチマと交流していてもだめだ。もっと地球的規模でものを考えなければ」といわれていた。リボーンから五年、同友会の活動改善の進め方に大きな励ましになっていたのではないかと思っている。思い出は尽きないが、岩田氏が会長を辞任して三カ月程経って「佐々木さん、たまには、同友会に呼んで下さいよ。最近、淋しいんだよ」と言われた言葉が、今も耳に残って離れない。
会長佐々木正喜