写真提供 豊明市観光協会
豊明大猩々(しょうじょう)祭
猩々とは愛酒家の妖精(酒の精)でオランウータンがモデルと言われる中国の想像上の怪獣です。豊明では戦前、戦後市内各部落の祭礼に登場。「トウガン」「シャモジ」などの別称で呼ばれ、逃げ回る子供達を追いかけ、猩々に叩かれる事で厄払いができるとされていました。しかし1959年(昭和34年)9月の伊勢湾台風以後、その姿を見ることができませんでした。1989年に地元の商工会が地域の活性化を図るために30年ぶりに復活。今年は9月14日に行われたのが、奇祭「大猩々祭」です。
県の中小企業支援策を学ぶ
愛知県商工部との懇談会(10月21日)
万博会場づくり構想を説明する猿渡課長補佐
愛知県の中小企業支援策についての学習懇談会が十月二十一日に開催され、代表役員や政策委員・事務局を含め、同友会より十三名が出席しました。佐々木会長のあいさつと鋤柄代表理事の同友会の説明に続いて、商工部の水野課長補佐の司会で進行しました。まず万博推進局環境調整課の猿渡課長補佐より環境との共生、長期的な地域整備(あいち学術研究開発ゾーン構想)と一体となった万博会場づくり構想について説明がありました。続いて「あいち学術研究開発ゾーン」の中心的施施になる「科学技術交流センター」についての紹介を、科学技術交流センター推進室の近藤室長補佐よりいただきました。会員からは「万博開発事業の中に、中小企業が参入できる体制をしっかりとって欲しい」「中小企業も気軽に利用しやすい交流センターを」などの意見が出されました。次に「地域産業集積(地場産業)活性化」について工業振興課の戸田課長補佐が説明されました。ここでは、空洞化の影響を受けている「基盤的技術産業集積」(金型、鋳鍛造など)や「特定中小企業集積」(瀬戸の陶磁器や一宮の織物業など)について、技術の高度化や新分野進出支援を行い、活性化を図るという説明がありました。最後に,商業貿易課の土屋課長補佐から「商店街の振興」についての説明がありました。県内の商店街は、後継者問題や大型店進出問題で、衰退傾向にあるという現状をふまえて、「商店街ステップアップ指導」や「シニア・アドバイザー派遣」「補助金制度」の積極的な利用の呼びかけもなされました。
99年春の新卒採用にむけ参加企業を募集中
若い輝きを企業の力に共同求人委員会
5月に行われた高校との就職懇談会
二十一世紀に活躍する企業づくりには若い力が不可欠です。即戦力としての中途採用も大切です。しかし企業の将来を展望すれば、やはりフレッシュな人材を採用し、企業理念に基き,育てていくことが重要です。愛知同友会でも「一社で困難なことでも共同の力で」「共同の力で優れた人材を」と、共同求人活動を長年すすめていますが、参加企業は先年度七十社と必ずしも多くありません。会の活動方針の中では「経営指針、求人,教育は三位一体」と、重要な活動の一つとして位置づけています。そこで、この秋にスタートする次年度(九九年春の卒業予定者を対象)の活動には,ぜひ多数の企業に参加いただこうと、参加費も二十八万円に値下げしました。参加企業が増えれば学生にとっても企業の選択肢が増えると喜ばれ、合同企業説明会などへの参加する学生も増えることになるでしょう。
どうゆうき
第二支部の「先見ゼミ」の基調講演で山口義行先生は「経営者は日本の経済構造の本質をとらえる勉強を身につけよ」との持論を大熱弁。その後、日韓戦での日本の勝利をテレビで見届けてから、私の参加した第三分科会に顔を出され、発言されました。「いま消費者への教育を見直さなければならない。昔、魚屋のオヤジはお客さんに旬の魚や料理方法を教えながら売っていた。中小企業はそれを放棄したから、お客がなぜその店が高いかわからない。だから価格指向に走る。規制緩和で消費者からの不満、トラブルはもっと表面化してくる。お客様にしっかり情報を伝えて納得してもらう『インフォームドコンセント』が重要になってくる。千葉同友会の歯科技工士さんはそこにビジネスマーケットを見たのだ」。当社は豆菓子屋ですが、豆の料理教室や素材の勉強会をお客さんと共に行なっており、山口先生の言葉に大きく励まされました。発言は続きます。「消費者教育だけでは対応は不十分。『あそこの会社なら間違いないだろう』という第三者の権威機関が必要となる。またそういうものへの期待はすごくある。消費者の自己判断の最後の駆け込み寺になる所を作ることだ。『同友会企業だよ』というのは中小企業の確かな権威機関といえるように」と。十一月十日付けの「アエラ」の特集「株価激震」の中では日銀短観と中同協の景況分析を並べて引用し、株安の中小企業への影響を伝えています。同友会が中小企業家の「駆け込み寺」となりつつあることを実感しました。
副代表理事 福谷正男