国府宮はだか祭(稲沢市)
「はだか祭」は、正しくは「儺追神事(なおいしんじ)」と言い、奈良時代に称徳天皇が命じ、尾張国司が尾張大国霊神社で厄払いをしたのが、その起源です。裸男の激突という形態は、昔、いやがる人を神官が取り押さえ、捕まえてきて儺負人(なおいにん・神男)に仕立てた、そのもみ合いを受け継ぐものとされています。旧歴正月13日、神男に触れて厄を落とそうと集まった数千人の厄年の男たちが裸で揉みあいます。あびせられる手桶の水は、体熱でたちまち湯煙となります。この天下の奇祭は今年、2月9日に行われます。
全国の同友会に先駆け愛知でインターンシップ
新しい試み文系学生の受け入れ
愛知同友会では全国の同友会に先駆け、日本福祉大学の学生三十人を今年九月、会員企業十三社で就業体験させる「インターンシップ」を実施します。理工系学生の企業での受け入れはよくありますが、文系大学の学生を企業で受け入れるケースはめずらしく、まだ全国でも多くありません。日本福祉大学の経済学部とはこの二〜三年、青年同友会が大学キャンパス内で大学の先生方と「産学アカデミー」(ゼミナール形式での勉強会)を行なうなど、協力を深めています。
身近に学ばせたい企業家精神
愛知同友会が昨年十一月末に行なった「銀行の貸し渋りアンケート」は、マスコミの関心を呼び、テレビや新聞などで大きく取り上げられましたが、「貸し渋り」は非常に微妙な問題があります。それは、貸す側と借りる側との間の認識の違いといえます。しかし、現実には経営が悪化してもいないのに貸してもらえなかった企業がかなりあるということは否定できません。多額の不良債権にあえいでる金融機関としては、早期是正措置での自己資本比率の達成のため、やむを得ないこととはいえ、金融機関の社会的な役割からいって、もう少し弾力的な融資態度を切望するものです。しかし、一方ではこのような貸し渋りに遭わないよう、日頃の経営努力も必要ではないでしょうか。基本は経営指針の確立です。経営理念、経営方針、経営計画、そして社長の熱意によって、融資を受けられたという実例も耳にしています。
常識と経営計画の見直しが必要
こうした経緯もあって「就業経験によって学生に学習意欲の動機づけをする一方、職業意識もはぐくみたい」と大学側から申し込みがあり、今回実施するものです。受け入れ企業会議の中では、「学生を短期間でも受け入れることで社員も活性化する。学生に仕事を教える中で刺激になって、社員のレベルアップにもつなげたい」という意見も出されています。一方、日本福祉大学では参加学生には単位認定も行い、「福祉関係の学生の現場実習はあったが、企業で就業体験するには初め。同友会では経営者が身近で、企業家精神を学ぶこともできる。ぜひ今後とも継続していきたい」と語っています。
どうゆうき
「環境ホルモン汚染」という言葉を聞いたことがありますか。微量の科学物質による汚染で、生物の生殖機能をコントロールしているホルモンが異常をきたし、繁殖できなくなる現象です。東京の多摩川に住むオスのコイの精巣を顕微鏡で調べたら、驚くべきことに、これから精子になる細胞とともに、メスの象徴である卵が存在していたという話もあります。こうした「生殖異変」が今、地球上のさまざまな生物に続出しています。農薬などの科学物質の危険性は発ガン性があるということで警告されていましたが、最近はホルモン異常を起こす危険性がクローズアップされてきました。このような基礎研究はアメリカが進んでいて、微量の有害化学物質の規制では、日本の数倍もの化学物質を規制の対象にしています。経済上の「規制緩和」については強力に押し進めたアメリカですが、一方、環境問題では「規制強化」をしていく傾向にあるようです。メスのオス化は人間社会でも起きているようです。一家の主権が奥様に移行してしまい、自動車はもとより、家の購入決定権も奥様が握っている家族が増えてきたようです。中途採用者でも最後は「家に帰って、家内に相談してから返事します」と言って即答しない時代です。男性の権力は家族の中では完全に失墜しているようです。それに比べて同友会はまだまだ男性中心社会です。しかし、今後は女性経営者の会員も増えて、活発な活動家が出現してくる予感がします。世の中は常に何が起きるか解らないものですから。
代表理事 鋤柄修