龍神祭(常滑市大野町)



常滑市大野町では、毎年八月の第一土曜日に「龍神祭」が開催されます。戦国時代に活躍した大野水軍を祭る「龍神船(写真)」が再現され、夜には慰霊の「万燈流し」も行なわれます。市民共催の「手筒花火」も見ものです。大野町では五月にも、祭囃子の中を山車が巡行する「大野祭」が行なわれますが、伝統と格式を重んじる旧来の祭に対抗して、地元の商店街主導で始められた新しい形のイベントです。市のイベントではなく、地域に密着した住民の「おまつり」として、今注目されています。今年は、八月八日土曜日に開催されます。
写真提供 龍神祭実行委員・神谷重徳氏


どうゆうき


総裁選挙も終わり、景気の先行きに期待する人、期待薄の人とさまざまですが、いずれにしても中小企業にとってまだまだ苦難の道が続くのは明らかでしょう。さてここ数年、愛知同友会の中で「地域」という言葉がよく使われるようになってきています。同友会の三つの目的は「よい会社」「よい経営者」「よい経営環境」をつくることですが、初めの二つは、社長自らが自己変革と努力により達成しようする目的、すなわち「活動」の部分でしょう。では三つめはどうでしょうか。経営をとりまく問題の解決は、ひとりの社長、会社ではできません。団体として多くの経営者が一緒に活動しないとできない目的です。すなわち「運動」です。行政に私たちの意見を反映させるにも、それぞれの行政単位で、地域ぐるみでの働きかけをしなくてはなりません。その運動を広げるために、「中小企業は地域と共に」という考え方が生まれてきます。七月の理事会で「同友会ビジョン」が提案され、その中に支部・地区の再編成が盛り込まれています。支部・地区は行政区の単位で、そして地区もその地域の会員で構成した方がよいとしています。今後各段階でこのビジョンについての討議が進んで行くことになるでしょう。会員どうしのつながりが強い地区や他地区との交流の活発な地区など、それぞれが違った体質を持っていますから、さまざまな意見が出されることでしょう。しかし基本である「三つの目的」をはずさず、会活動と会運動を踏まえての活発な議論を期待したいものです。

広報委員長 服部庄三