花祭り(奥三河)



鎌倉・室町時代から伝わる「花祭り」は、1976年に国の重要無形民族文化財に指定された希少な神事芸能です。無病息災と豊作を祈願し、マサカリを持った山見鬼(やまみおに)や榊鬼(さかきおに)などを中心に、40種類の舞と神事が夜を徹し行われます。毎年11月上旬から3月上旬にかけ、北設楽郡東栄町と隣の豊根、津具村の山村集落17カ所で、この風景が繰り広げられます。写真は東栄町河内の長峯神社内での舞風景です。
(写真提供−社団法人愛知県観光協会)


どうゆうき



◆「ダイオキシン」「環境ホルモン」と並んで「遺伝子組み替え食品」という文字を新聞でよく見ます。昨年春のこと、当店の六十歳代のパートさんが、「遺伝子組み替えの大豆やトウモロコシの輸入が始まるそうですが、そんな農産物を食べても大丈夫なのでしょうか。当店ではこれからも心配のない国内産大豆で、安心できるお菓子を作っていきましょう」という話をしていました。パートのおばちゃんまでが食の安全を真剣に考えていてくれたことに、驚きまたうれしく思いました。その後、お客様にも社内でもこのことをよく話すようになりました
◆先日もこの問題に関するシンポジウムに出席しました。農林水産省、厚生省、遺伝子組み替え種子メーカー、学者・研究者の長時間の討論は白熱し、最後に司会の中日新聞の記者が次のようにまとめました。「この問題への取り組みは岐阜県御嵩町や香川県豊島のゴミ問題の図式と同じでは。これは住専六兆八千億円の債権回収の先頭に立っている中坊公平氏のいう『国民主権の実質化』だ」と
◆中坊氏はゴミ問題のシンポジウムで「現在の閉塞感は国民主権の形骸化から生まれている。『お上』が直さぬものを市民が闘うことで直す豊島の運動は、形骸化していた国民主権の実質化運動といえる。見通しがなくても、出発しなければならない時がある。停滞が最悪の選択だ」とも述べています。
◆中小企業の経営者が国民本位の立場に立ち発言し、また行動することが求められていますが、ぜひ私達同友会も「国民主権の実質化」の一翼を担っていきたいものです。

副代表理事 福谷正男