
花祭り(豊根村・間黒)
花祭りは、名高い奥三河の湯立て神事である。榊鬼(さかきおに)が登場すると、クライマックスである湯ばやしへと進む。豊根村の間黒地区では、毎年正月の4日に花祭りが催される。過疎化が進んでいるが、町へ出た若者たちもこの日には村に帰ってくる。「テーホヘ、テホヘ、テヘテホヘ……」、かけ声が舞庭にこだまし、祭りは日暮れから夜半まで続く。ここ間黒では、観光化されていない村人たちの素朴な花祭りが絶えることなく続いている。
写真・文 中江求氏(MPC)
地域とともに歩む
=「ビジョン」実践はあらゆる分野で=
共同求人活動でも同友会に高まる期待
98共同求人活動全国総括交流会
インターンシップも論議12月1・2日


十二月一〜二日「98共同求人活動全国総括交流会」が地元愛知で開かれ、全国から六十七名、うち愛知から十八名が参加しました。今年度の特徴として、(1)厳しい経済情勢の中で共同求人参加企業の減少、(2)一社あたり採用数も最低水準となったことなどが報告され、参加企業数を増やすこと、企業体質の強化、セミナーや合同企業説明会の充実等が挙げられました。「就職協定廃止で求人活動が早期化・通年化してきた」「数あわせの採用はしなくなった」「危機感からか、学校側が積極的に同友会へ接近するようになってきた」等の意見交換がされていました。「同友会の企業だから就職しよう」といわれるような魅力ある企業づくりが確認され、一日目を終了しました。二日目は愛知同友会と日本福祉大学で取り組まれた「インターンシップ」について、(株)ホニックの高坂社長から報告があり、「受け入れ企業だけでなく同友会全体の問題として取り組むべき」などが話しあわれました。地域からの期待に、共同求人を始め、同友会の果たす役割と責任の重さが痛感させられた交流会となりました。
大学等との就職懇談会を開催
学校側から65名が参加12月15日
年末恒例になった共同求人委員会主催の「大学・短大・専門学校と会員企業との年末就職懇談会」が、十二月十五日開催され、厳しい就職戦線を反映してか、学校側からは名古屋大学をはじめ国公立・私立から六十五名の担当者が参加しました。学校側を代表して中部学就連会長の菊池貞夫氏が挨拶。同友会からは「中小企業に就職して」と題して(株)エイベック社員の生駒健二氏と、「産学協同のあり方」と題して(株)ホニックの高坂社長が報告し、グループ別に積極的な意見交換を行いました。
どうゆうき
▼一昨年末の貸し渋り実態調査の発表以来、「がんばれ社長シンポ」での調査や昨年末の「特別保証制度」の実態調査では、「貸し渋りを経験した」会員の比率は、九七年十二月一三・四%、九八年五月一七・八%、九八年十二月二七・四%と金融機関の貸し渋りが確実に増えており、中小企業の経営を苦しめています▼これらの調査発表、景況調査、政府の特別経済対策に対するコメントなどを通じ、中小企業サイドの声として、マスコミから同友会が発言を求められる機会が増えています。中小企業家の立場で発表する機会があまりなく、日頃、腹立たしさすら感じている会員も多い中で、腹がスーッとした人も多いでしょう▼銀行だって確かに商売ですから、担保評価が下がれば融資限度額が下がるくらいということは分かります。しかし、新たな借り入れを起こすのに、「こちらの貸し出しを返済して下さい」と言われて返済し、新しい借り入れを申請したら、「大丈夫ですよ」なんて言っていた支店の担当者が、「本店決裁になりまして残念ですがダメになりました」などと対応されたら、腹が立つくらいでは済まなくなります▼中小企業の経営実態を定期的に調査し、その結果を広く発表できるのは心強い限りです。日頃からこんな活動をさらに取り組んでいきたいと思います。でも、「どこの銀行が貸し渋りをやっているのか」「貸し渋りをやっている銀行をどうして行くのか」。また「もう一歩踏み込んだ政策提言に期待したい」という声もますます聞こえてきています。
情報ネットワーク委員長 村上e樹