産と学、共同の力の深化
=事前の学習会や調査活動を重視して=
2月14日産学共同セミナー青同連協




視察旅行、アンケート教官の事前取材も



他団体とも協力し新しい取り組みも




どうゆうき



▼最近の会員の声より。「かつて八ミリ映写機の部品加工をしていたが、ビデオに転換が進んだときには三カ月で九○パーセントの仕事がなくなった」「ファッション業界では勝ち組みと負け組みの区分けが鮮明になりつつある」「立派な製造設備を持っていたり、海外生産に乗り出しているかどうかということではなく、製造と販売の両翼をチャンと確立しているかどうかだ」▼一月末に自動車のプラスチック部品メーカーの会員は「十二月比三○パーセントのダウンになってしまった」とこぼしていた。「部品のアッセンブル納品がこの一月から導入されI社系列の仕事がT社系列に集約されてしまったため」というモジュール化の動きだ▼運送業界は一九九○年二月に物流二法が改定されて規制緩和が進んだ。その後三年間に七千件が新規参入して業界は競争が激化した。トラック協会は「その後も状況は変わらない」と言う。従来二十両のトラックを保有していなければ認可されなかった業界が現在は十両、新年度からは七両でよくなり、二○○○年度からは全国一律五両で営業許可がおりる。早い話が、五台以上を保有して配送部門を持っている会社は、全部、「運送会社」の申請が許可されることになる▼昨年末から中小企業の航空会社がスタートした。しかし、アメリカの経験ではこういう試みがことごとく失敗し、逆に大手の寡占化が進行してしまった。中小企業の翼が飛ぶか落ちるかなのである▼構造変化や規制緩和が進行する中で中小企業が時代をリードする存在になれるかどうか、各社の経営戦略の確立と自立型企業づくりが問われている。
事務局長福島敏司