夢ふくらませ社会人としてのスタート
合同入社式4月1日
128名(48社)の新入社員が参加して

新年度のスタートとなった四月一日。名古屋駅前のクレールワンダーランドで、「九九合同入社式」が行われ、四十八社から、百二十八名の新入社員と入社先の社長・人事担当者など、百七十四名が参加しました。「合同入社式」は、「一社でできないことを共同の力で」をスローガンに、共同求人委員会が約二十年前から進めてきた催し物の一つで、共同求人活動の「まとめ」ともなるイべントです。佐々木同友会会長から「会社の先輩の意見も聞きながら、一人前の社会人となって欲しい」との歓迎のあいさつが行われた後、新入社員一人一人の名前が参加者全員の前で読み上げられ、記念品が手渡されました。続いて、先輩社員を代表して鳥越樹脂工業の山本直紀さんより、「激励の言葉」が贈られた後、新入社員を代表して、東海共同印刷に入社した渡辺潔さんより「社会の一員としての責任と自覚を持ち、すべてにおいて全力投球し、さらに自分の夢に向かって、全力で邁進します」という力強い「社会人宣言」が行われました。入社式終了後は、愛知教育大学の斎藤秀平教授による「自分らしく働く〜まるごとの生活を育む中で」と題した記念講演と祝賀パーティーが行われました。パーティーでは、和気アイアイと懇談の輪が広がり、○×ゲームではそれまで緊張気味だった新入社員も、思わず顔がほころんでいました。

新入社員実力養成講座
社会人としての自分を客観的に判断
四月一日の合同入社式を前後して、「新入社員実力養成講座」が共育委員会と共同求人委員会の共催で行われ、日帰りでの合計三講座に、六十六名のフレッシャーズが参加しました。一日目の午前中には、社会人の心構えを、共育委員のメンバーが講義。午後からはロールプレイングを中心に実習が行なわれ、ビデオカメラで撮影された自分の動きをモニターでチェック。また二日目には電話対応や来客応対や訪問の仕方の実技を含め、始めはとまどっていた新入社員も、しだいに引き込まれていました。二日間の講座の総まとめとして、各自の今後の目標である「自己宣言」を一人一人が発表し、講座の終了となりました。
どうゆうき
▼一九六三年につくられた中小企業基本法がようやく大幅に見直されることになったようです。中小企業の範囲等、激動する日本経済の中で三十六年の長きにわたってそのままになっていたことに疑問をもっていた私には、ようやくという感があります。他にもいろいろな法律や規制がありますが、今まさに二十一世紀を向かえようとしている時に、現状と大きくズレたことが沢山あります。この際あらゆる面で、国民や私達中小企業家の立場にも立った改革を望むものです▼今話題の省庁の改変など、行政改革も同じことではないでしょうか。先日、中小企業研究財団の会合でアメリカ流通業のことについて、日本福祉大学の森教授のお話を聞く機会がありました。「アメリカは国全体で大きな法律があり、州ごとには地域にあった規制がある」との話を聞き、なるほど合理的なものの考え方が定着している国だなと感心し、私達日本人も見習うべき点が多くあるなと思いました。要は、「だれのための法律であり、規制であるか」の原点をみんなが追求することが必要であり、その事を外に向かって発信することの大切さをしみじみと感じています▼このところ、愛知同友会の中でも何人かの人達が中心になり、会の運動方向をしっかりとらえて活動しています。この輪がさらに大きくなり、全国の同友会の足並みが揃ってきたら、その時初めてやりがいのある企業活動や住みよい地域づくりが可能になるのだろうと思います。今後も多くの仲間といっしょに同友会運動のできることを楽しみながら、生きたいと思っています。
副会長 尾嶋敬久