経営者の成長こそ会社の成長
~共に育つための学びの実践
石川 祐輔氏 (株)カナマル
「人は石垣 人は城」
9月10日・11日、山梨県にて「人は石垣 人は城~今こそ実践!人間尊重の経営」をテーマに、第43回青年経営者全国交流会(以下、青全交)が開催されました。全国から約1200名が集い、うち愛知同友会からは220名を超える会員が参加しました。
1日目は15の分科会に分かれ、全国各地の会員による報告から学びました。第3分科会では愛知同友会のカナマル・石川祐輔氏が「経営者の成長こそ会社の成長~共に育つための学びの実践」とのテーマで報告を行いました。
石川氏は、経営者である自らが率先して同友会で学び、それを社内で実践することで社員と意思疎通を図り、共に会社を改善してきた経緯を報告。「経営者が人間尊重の覚悟を持つことで人が育ち、会社が発展する。またそう信じ続けることが大切」との言葉には、実体験に基づく説得力があり、多くの参加者の共感を得ました。
2日目は、各分科会の学びが座長から伝えられた後、中同協顧問の田山謙堂氏より「労使見解の今日的意義」、ついで山梨同友会会員のフレアス・澤登拓氏より「弱者集団で高齢化社会に挑む」とのテーマで報告が行われました。
労使見解の意義
田山氏は、青全交や労使見解の歴史を紐解き、若い経営者こそ労使見解をしっかりと読み込み、経営者の責任を認識する必要があると語りかけました。澤登氏は、顧客満足に繋がる社員満足の追及や、自社が活躍できる市場の見定め、また日本社会の変遷を踏まえた自社ビジョンの確立について、強く訴えました。
来賓として、後藤斎山梨県知事や樋口雄一甲府市長に加え、国会開催中にもかかわらず宮沢洋一経済産業大臣が臨席されるなど、同友会への信頼や期待は着実に高まっています。これからの日本を担う若手経営者の方々が、同友会らしい企業づくりへのヒントを見出し、自社で実践していくことが強く期待される会合となりました。