活動報告

名古屋第2支部-経営者の集い(11月22日)

同友会で何を学び どう変わったか

数値化にできない4つの視点は常に大切

出原 直朗氏  日研工業(株)

父親の会社を継いで

名古屋第2支部では、今年度第1回の経営者の集いを開催しました。11月は支部を上げて「こどもおしごと体験」に取り組み、名東地区と名古屋第2青同以外の地区は例会が開催できなかったため、ゲストが参加できる会合を毎月切らさずに開催していこうという主旨で急遽、開催が決まりました。

当日は、4人のゲストを含む21人が参加し、名古屋第2支部幹事長で日研工業社長の出原直朗氏の報告を聞きました。

日研工業は、車や家電製品のタッチパネル等に使われる銘板を製造する会社です。出原氏が先代である父親から会社を引き継いだ当時は、「今のまま新製品が出続ける限り、過去の延長線上に未来がある」と信じて経営をしてきました。

自社には何ができるか

それが大きく揺らいだのが、リーマンショックでした。売上が上がらず、設備投資のための借り入れが重くなり、銀行等の交渉を重ねながら同友会で学ぶ中で、「これまでは会社の実績が評価されてきたが、これからは将来の事業性が評価される時代になる」ということに気づきます。

「それからは、『自社には何ができるか』を常に考えて経営に取り組んできた」と出原氏は語ります。特に、金融委員会で学んだローカルベンチマークの中にある、数値化できない4つの視点(経営者、関係者、事業、内部管理体制)は、今も常に大切にしています。

また、これから社員を採用していくにあたり、女性が働きやすい環境づくりのため、社内保育所を整備するなど、時代を先取りした取り組みも欠かしていません。

参加者も、改めて「経営」の視点から自社を振り返ることができたと思います。当日の入会はありませんでしたが、参加したゲストからは「勉強になった」「これからも参加したい」などの前向きな感想が聞かれ、今後が楽しみな集いとなりました。