人を幸せにする経営
~同友会らしい先見企業となるための考察
佐藤 大貴氏 (株)リングス
違いを認め合う
南尾張支部例会「新春の集い」が開催され、100名を超える参加がありました。
名古屋第7青同所属でリングス社長の佐藤大貴氏に、「人を幸せにする経営~同友会らしい先見企業となるための一考察」と題して報告いただきました。同社はサーティワンアイスクリームやサブウェイなどを展開し、社員11名、アルバイト140名を雇用しています。
「経営は愛だっ」を経営ポリシーとする佐藤氏。その意味するところは、互いの違いを認め合うことを大切に、真摯に社員と向き合うことです。当初は佐藤氏も経営指針を社員に押し付け、社員から「今年の経営指針には採用計画があったので、忙しくても何とか頑張ってきました。でも実際は採用しなかったですね。社長は言っていることとやっていることが違います」と言われ、ハッとしたそうです。そこからは、社員と一緒に経営指針書を作成し、自身の想いを伝え、信頼関係を深めていきました。
誰かの役に立つ喜び
会社で児童養護施設を訪問した時のことです。子供たちと触れ合い、喜ぶ姿を見たアルバイトスタッフが、「仕事を通してこんなに人に喜んでもらう経験ができて幸せです」と語ったそうです。人の役に立つ喜びによって自身の存在意義が高められ、アルバイトを含む全社員で誇れることを共有しています。
経営者1人では何もできないことを自覚し、社員がやりたいことや、一人ひとりの個を大切にして、社員が生き生きと働くことができる企業を目指すこと。それこそが同友会らしい先見企業へ繋がると、佐藤氏は報告をまとめました。
グループ討論では「人を幸せにする経営とは、どのようなことですか」をテーマに様々な意見が交わされました。2部会の質疑応答でも佐藤氏から丁寧な回答があり、自社の想いが詰まったDVDも上映されました。その映像を通して社員と一緒に成長するリングスの姿が伝わり、温かい雰囲気になりました。
(株)イワタ 岩田 典之