活動報告

東三河支部 新春の集い(1月18日)

同友会の学びと役を活かし、会社経営につなげよう

杉浦 三代枝氏  スギ製菓(株)

「企業は個々の人生を尊重して、各自が能力を発揮できる場」

「自立型企業」へ

東三河支部「新春の集い」は「同友会の学びと役を活かし、自社の経営につなげる」というテーマで開催され、碧南・高浜地区よりスギ製菓会長の杉浦三代枝氏を迎え、報告いただきました。

機械を譲り受け1人で始めた町のせんべい屋さんから、従業員300名に迫る企業に成長したスギ製菓。従業員10名になった時に杉浦氏は「1人では操縦できない」と悩み、同友会に入会します。そして、人間尊重を中心に人間力向上を目的とした教育をしながら、顧客からの信頼も厚く、時代の変化に負けない企業体質をつくり、永続的に利益を上げる会社経営をしてきました。

同友会で地区会長を務めた時期には、8割の売り上げを持つ取引先の倒産に伴う経営危機に直面し、「なぜ売らないといけないか。どうしたら売れるのか。倒産しないために何をするか」を考えに考えます。当時、愛知同友会の掲げていたビジョンの「自立型企業」からヒントを得て、全国のニッチ市場に目を向け、OEM商品という武器で危機を乗り越えました。その目は今、世界に向いています。

また、同友会の役員を通じて様々なことを実践してきた経験から、同友会での学びについて、「経営者は常に自己変革に努め、時代を切り開くべく力量を高めること。企業は個々の人生を尊重して、各自が能力を発揮できる場であり、様々なことを分析し、ビジョンを社員と共に作る場である」と話しました。

1年の抱負を語る

懇親会では、地区を越えて懇親が深められました。ステージでは随時、参加者から「経営者として新しいことにチャレンジする」「新工場をつくる」「新しく社員を雇う」といった1年の抱負が発表されました。

また、杉浦氏の報告を踏まえ、「新たな役を受けることで得られる経験を通じ、自分を変え、経営に活かす」といった意見もあり、参加者が自身も会社も変革する決意を持った新春の集いとなりました。

(株)大羽ミシン  大羽 弘志