経営姿勢の確立と理念の共有、強靭な経営体質はこれで叶う!
〜7月26・27日愛知で開催〜
第24回中小企業労使問題全国交流会に参加を
実行委員長 青木 義彦((株)サンテック)
経営者の責任とは
中小企業家同友会は、中小企業の経営に責任を持ち、自分の事業をより良くして社会に貢献をしようとの気持ちが強い経営者の集まりです。その為に地区活動から全国行事まで、学びの機会を積極的に自ら取り組んで行こうとしています。と言う書き方をすると、いかにも堅苦しい真面目な印象を持ちます。しかし、私達中小企業家にとっては自社の経営で本当に困難な場面では、もっと差し迫った、追い詰められた気持ちでもあるでしょう。経営者である私たちに最も大切なのは、「経営者の経営責任」を自覚し、その責任を明確にした経営姿勢を確立することです。私たちの先輩は32年も前に、『中小企業における労使関係の見解(労使見解)』を成文化しています。『労使見解』では、「いかに厳しい環境下でも経営を維持し発展させる」ことが経営者の責任であり、経営の維持発展の要は、「経営者が社員と信頼関係を築き、社員がいきいきと働ける環境をつくる」ことであると指摘しています。この労使関係は私たち経営者が常に真剣に向き合わなければならない、最大にして不変の課題です。ないがしろにしておいては社員や事業の成長など考えられません。
20年ぶりの愛知開催
今年は、20年ぶりに愛知で「労使問題全国交流会」が開催されます。当時の先輩方が交流会の中で自社を発展させる学びを得たと聞いています。近年は全国で「経営指針成文化」運動の拡がりとも重なり、毎年多くの参加者が「労使見解」の精神を自社経営に活かす学びを求めて集まります。愛知でも指針成文化運動は、成果が出て来ています。しかし、「指針を作ったが社内へ浸透していない」、「思ったほど会社に変化が無い」との声が多いのも事実です。大切なのは指針の中に社員の成長を位置付けていること。社員と共有することに尽力すること。また、社員と真剣に向き合うことから逃げてはいないことでしょう。私は、この交流会の愛知開催を願っているひとりとして、愛知同友会の会員の方々が「労使問題」をテーマに全国から参加する会員たちと熱く学び、自社の経営をより良くされることを願います。
第24回 中小企業労使問題全国交流会