出あって、学んで 変わった自分
川村 繁生氏 級ヤ繁
六月例会は、前年度まで地区会長を務められた級ヤ繁の川村社長に報告して頂きました。地区方針の「出会って、学んで、チャレンジしよう」に、まさにピッタリのテーマでした。
「人との出会いによって成長させられ、助けられ、多くの学びと共に、自然の流れにそってきた。今の自分があるのは、人との出会いによってつくられたと思う。だから、人との出会いは大切にしている」と川村氏。
一九八一年七月に有限会社「花繁」を設立。この時、同友会理念を身をもって実践している社長との出会いがあったそうです。
法人化した理由を川村氏は「会社を大きくしようなんて思っていない。ただ、社員の福利厚生を充実させるためなんだ」と語ります。
熱い社員への想い
1)常に楽しく仕事をしていく、(2)常に一対一で話をする、(3)社員の人生の成長を求めて接する、(4)会社でも、家庭でも、同じ人間でいて欲しい、(5)感動を覚える発言を、聞くことがすごく嬉しい、以上、想いを五点ほど挙げさせていただきました。
川村氏は、社員の話となると、かなり熱っぽく話されます。いかに社員のことを真剣に考えているかが、ヒシヒシと伝わってきます。
生花業界の将来
一九七二年四月「花繁」をオープンしてから九七年度まで、売上げは下がったことがないそうです。ただ、バブル崩壊後、ボディブローのように、売上げの伸びがじわりじわりと下がってきています。
「今後、良い時代は来ない」と明言されました。理由としては、
(1)今後の小売店への冠婚葬祭の注文減少、(2)一九九九年以降、ブライダルの減少、(3)二〇〇〇年、生花業界の中央市場への移行、の三点を挙げられました。
今後、自社の特色を全面に出しながら、生き残りを考えています。
最後に、松田氏が「経営指針の成文化は、まだされていないようだけど、川村さんはしっかりと腹の中に落とし込んでいる。花の命を知っているだけ、社員に対しての想いやりの心が持てる。いい社員がいて、良いブレーンをつくり、同友会型企業をともにめざそう」とまとめました。
笈タ藤塗工店 安藤 修