青同連協新入会員歓迎会10月17日
青同に、連協に、積極的に関わろう
十月十七日、青同連協主催で新入会員歓迎会が行なわれ、昨年四月以降に入会された三十三名の新入会員を含め、七十八名が参加しました。高橋連協代表のあいさつの後、青同の新人、中堅、ベテランの三名から、それぞれの体験を踏まえ、「同友会とのかかわりの中で学んだこと」を語っていただきました。
懐の深さを感じて
神谷さつき氏神谷さつき労務管理事務所(第二青同・会歴一年)
同友会は、自分のかかわり方がそのまま自分の成長にはねかえってくるところです。受身の姿勢を貫こうとすればすんでしまいます。しかし、自分で決めて入会して、しかも高い会費を払っているのですから、「ぜひ元をとってやる」という姿勢で臨んだ方が、結局は自分のためになると思います。また同友会には、どんな意見でもはねつけずに、いったん受入れてから議論が始まるという懐の深さがあります。自分の言いたいことをいかに相手に伝えるかなど、いろいろな訓練もでき、それが経営者として、また人間としての自分の成長につながっていくと思います。
体験を語る神谷さつき氏
熱は伝わる
江口知宏氏汲ぐち(第一青同・会歴四年)
私があるプロジェクトのリーダーになった時、同友会に入ったばっかりでした。同友会や連協のこと、ましてや例会づくりなどほとんど知らず、どうしたらいいか分からず、くやしくて泣いたこともありました。でも私は「とにかくがんばろう、やるだけやってだめだったらしょうがない」と思って、一生懸命がんばりました。その気持ちがみんなに伝わったんだと思います。知らぬ間にプロジェクトが一つにまとまっていました。青同のある先輩が言っていました。「熱は伝わる」と。本当に熱が伝わると人は動きます。下手でもいいから一生懸命やれば、必ず熱は伝わることをプロジェクトで教えられました。
役立ったこと?すべてです!
竹田裕一氏樺|田製作所(第一青同・会歴十四年)
同友会活動を通じて得たこと、学んだことを聞きたいと言われても、実際の所、思い返さねば出てこないのです。でも、あらためて同友会の良さを考えてみると「責任・決断・充実感」という三つの言葉を、身をもって体験できることだと思います。「責任は我にあり」と覚悟し、決断し、実行できる自分をつくることだと思います。やらなくても通り過ぎることもたくさんありますが、「やった方が会社の為になる」と思えばやる、この生き方を同友会活動、特に青年同友会は続けています。だから「何か会社に役立った事は」と聞かれれば、「すべてです」と答えざるをえないのです。
受け身でなく自分が主役に
グループ討論では「同友会の活動に積極的に参加すればするほど自らを高めていくことができる」「知り合い仲間になることで、学び合うことができる」「苦労は今後の自分自身の飛躍になる」など、「なるほど!」と思える討論がなされました。同友会では、「受身ではなく、自分が主役になるのだ」という気持ちになったのは、新入会員だけでなく、現会員の方たちにも言えることではないでしょうか。最後の「新入会員の皆様もまた新しい仲間を迎える時が来ます。今まで活動して来たことに誇りを持ってその人達に話せるように、経験を積んでいってください」とのまとめが印象的でした。
竃蝌e木型 門脇泰憲
経営指針成文化グループに参加して 見えたぞ、株式上場!
和田富夫蒲L人社(中区栄地区)
武沢講師に指導を受ける和田氏(右)
第四支部は今年度、経営指針成文化グループを発足させました。講師は同友会メンバーの武沢信行氏(泣vラスアルファ)にお願いし、毎月一回の勉強会の他に、毎回の宿題と有志参加で毎月一回の補講を実施しています。また合宿も一回行いました。今回の成文化の手法は、前半で経営計画を『数字』で表わし、後半はそれに基づき『理念』をつくり上げる、というものです。十月に前半を終え、やっと折り返したところです。『数字』は「過去三年間の決算書を基本に、今後五年間の損益マスタープラン(会社基本計画)を立て、更に各基本分野(人件費計画・設備投資計画・運転資金計画/ヒト・モノ・カネの分野)から実証し、その実現性をみる」という科学的なものでした。経営者として、数字と本格的に格闘して来なかった私には分らないことだらけで、本講、補講、合宿と参加し、推薦図書を読み、ついて行くのに一生懸命でした。「経営の目的は良い会社をつくること、よい会社とは社長の想いが実現している会社、その為に社長の想いを明確にしよう」と武沢氏は説かれ、私自身がめざすものをはっきりさせることの必要性を痛感しました。そこで株式上場を一つの目的に、損益マスタープランをつくってみました。そうしたら見えてきました!上場するには毎年、そして今、何をしなければならないのか、そして何がネックなのか、それをどうしたらクリアできるのか。これは驚きでした。社員には「長期の計画を持て!そうすれば忍耐と工夫とそして正しい努力と希望が生まれる」といつも言っているのに、自分には計画がなかったかと反省させられました。経営指針成文化グループは十一月からいよいよ後半に入っています。これからは『数字』に基づいた『理念』を構築し、社長の想い(野望)が数字の科学的な裏付け(先見)で実現する道筋を学ぶ場になれば、と期待しています。