第15回全国広報交流会(10月16日・17日岐阜)
同友会創立40周年広報活動の新たな峰を!
広報委員としての経験が非常に短い私にとっても、とても学びある交流会で、お隣りの岐阜で開催ということもあり、愛知から十四名が参加しました。基調講演では「同友会四十年の歴史と広報活動」というテーマで中同協相談役の田山謙堂氏が報告。同友会が今日は全国四万社になる中でいかに、広報が大きな役割を担っていたかを実感できました。また、現在の厳しい経営環境のなかで、同友会の会員にいかに現状を伝え、他のすぐれた経営実践を伝えるなど、これからも同友会を支える広報の重要も感じました。宮崎同友会から「会員の顔が見える『手作り広報』」の事例報告があり、会員一人でも多く登場してもらう魅力ある紙面づくりや、隔月発行の間にFAXを利用して最新ニュースを流すなどの工夫が紹介されました。「工夫する」ということが重要であり、他同友会の広報の方々にも紙面作りに役立つ事例報告だったと思います。愛知からは「同友会運動としてのホームページづくりに取り組んで」で村上氏が報告(本頁所収)。組織としてホームページを運営していくことの重要性や、経営に役立つ幅広い情報をいかに充実しているかが、謀体の差はあっても大切だと思いました。増山たづ子おばあちゃんの記念公演でとくに印象的だったのは、「人と人との和」が大切だという言葉でした。やはり、争いの中からは何も進展や解決がないのだろうとあらためて実感しました。
メディアトラスト 高雄康宏
愛知同友会からの事例報告
同友会運動としてのホームページづくりに取り組んで 中小企業の経営者団体として
村上e樹氏村上電気工業梶i情報ネットワーク委員会・委員長)
五年前にさかのぼる愛知の情報化戦略
ホームページづくりに取り組んだのは「時代の流れ」だからではなく、愛知同友会でのいわゆる「情報化」への対応は五年前にさかのぼります。一九九二年の創立三十周年の時に三つのセンター構想を打ち出し、その一つに「情報センター」がありました。同友会が「中小企業の情報発信基地をめざす」というものです。この「情報センター」発足にあたって、会内からアンケートをとりました。要望の中で一番多かったのが「それぞれの業界の地域的な景気動向を知りたい」という意見でした。そこで九三年より始めたのが愛知同友会独自の「景況調査」です。中同協のDORを参考に年四回行い、今までに十五回を数えています。また「情報ネットワークがあれば参加したい」という要望も多く、協同組合を母体として「同友ネット」も立ち上げました。まだまだ「インターネット」という言葉があまり聞かれなかった時代です。残念ながら、要望が多かった割に参加者は少なく、自然と「開店休業」状況になってしまいました。しかし、その精神は現在の新生「同友ネット」に生かされています。このような流れがあった上で、今年四月からの愛知のホームページ「Ainet」があるのです。

「Ainet」をバックに報告する村上氏
運用は組織的に
今年度の中同協の総会議案書では、「広報委員会では、各同友会で情報媒体の一つとしてインターネットのホームページを開設するにあたっては、その内容について役員会として責任を持つこと、情報が古くならないよう適宜内容の更新を行うこと、などが大切であることを論議しました」とあります。愛知のホームページ「Ainet」の運営主体は報道部で、情報センターの事業を継承した委員会である「情報ネットワーク委員会」と情報関連の会員で構成される「同友ネット」、そして事務局がサポートしています。
内容は役員会が責任を
掲載内容は同友会の概要や会員紹介のほか、活動報告として機関紙「同友Aichi」から記事の転載や、愛知同友会が独自に行っている景況調査や諸調査なども掲載しています。更新は最低月一回で、ものによっては週一回のペースで更新することもあります。「同友Aichi」の記事を転載するときは内容によって本人の了解を取ることや、会内各組織が立ちあげたホームページとリンクをはるときの基準などについて、理事会でも確認してきました。受けたメールや情報は事務局のパソコンで管理し、技術的に常時サポートしてくれる会員もいます。
会活動の反映として
いずれにしても、「何を載せるか」が大きな問題で、中小企業家の団体らしく、「自ら集めた情報」や独自の要求などを広く世間に伝えたいと思います。最後に、この半年間を振り返って。ホームページづくりでも、機関紙づくりでも、伝える媒体は異なりますが、「伝える内容(活動)はあるのか」。この事が問われるのではないでしょうか。
【文責事務局・内輪】
委員会活動 いろいろ
◎委員長会議(10/16)・委員長と支部長の懇談会テーマ「同友会運動の視点で委員会の活動を考える」「委員会と支部の関係づくり」など※詳細は本紙二面
◆政策委員会(10/29)・県商工部との懇談会のまとめと商工中金との懇談会の準備・独占禁止法の勉強会(10/24)「持ち株会社解禁をめぐって」(小島高志氏・弁護士)
◆広報委員会(10/16・17)・第十五回全国広報交流会(岐阜)に愛知より十四名が参加。※詳細は本紙六面
◆財務委員会(10/15)・半期収支報告について・来年度の財政(会費問題)について
◆経営委員会(10/14)・資料収集、調査活動の整理とまとめ
◆労務労働委員会(10/30)・第九回労働実態調査アンケートの分析・フォーラムの分科会のテーマ検討
◆共育委員会(10/30)・第一回共育研究会の反省と今後の方向性・第四期実践リーダー研究会卒業パーティーの打合・新入社員研修アンケート
◆共同求人委員会(10/7、10/23)・次年度方針について等※オプション合同企業説明会(10/8・明治生命ビルにて)
◆障害者問題委員会(10/29)・給付金制度の学習会A「採用した時、活用しやすい身近な給付金制度」(鏡味次男氏・中職安)
◆地域開発委員会(10/22)・大須商店街または商店街の研究の今後と瀬戸について
◆技術開発委員会(10/3)・会員企業設問(森松梶j
◆情報ネットワーク委員会(10/25)・全国景況調査活動交流会(中同協主催・東京)に三名が参加。全国より七同友会十五名が参加。