産学アカデミー98「理論と実践の融合」〜21世紀を見つめて〜2月15日(日)日本福祉大学半田キャンパス
理論と実践の融合めざし「産」と「学」が協力
産学アカデミー98(2月15日)青同連協と日福大経済学部が共催
IndustarialAcademicSeminar
産学協同「学」中心から「産」と「学」が協力して

上根プロジェクトリーダー
経営体験をゼミで発表
今年で三回目を迎えた産学アカデミー98(IAS)が二月十五日の日曜日、朝から日本福祉大学の半田キャンパスで開かれ、百五十名が参加しました。今回は「企業家精神論」「知多半田・酒と酢の産業史」「環境経済論」「中小企業の経営戦略」「インドと国際協力」「インターネットビジネス」「リサイクル論」「高齢化社会に向けての学生からのアプローチ」の八つのゼミが設けられました。
教官や学生が事前に企業訪問
これまでは教官による講義中心のゼミが多数でしたが、今回から「産」と「学」が協力し、ゼミ内容を準備しました。第一ゼミでは担当教官が学生を連れて事前に各企業を訪問し、レポートを作製。当日はこれに基づき、会員が学生とともに討論。第四ゼミでも事前に担当教官が青同メンバーの企業取材を行い、「中小企業の経営戦略」を考えていく上での題材を提供しました。
学生の研究発表も
一方、第八ゼミでは学生のグループがこれまでの研究成果を発表。「はたして製品として売れるのか」、現場サイドの経営者と熱い議論が繰り広げられました。まとめの全体会ではこのゼミの学生から「卒論提出までの時間もありますが、根本から組み立て直します」という卒直な感想発言も飛び出していました。
今回で三回目を迎え、新たな二つの試みを行いました。そのひとつは、私達のメンバーの発表です。過去の二回は「産学」と言いながらも、先生方の講義から学ぶといった「学」が中心でした。テーマに「理論と実践の融合」を掲げたのも、学者の方の「理論」と、私達経営者の「実践」がお互いに歩みよることで、もっと現実的で強靭な経営方法を見出せるのでないかという狙いからです。
学生の研究成果も発表
もうひとつは、「次代を担う若者」である学生達との交流でした。小栗先生をはじめ大学側のご配慮で、春休中にもかかわらず、学生が多数参加してくれました。彼らはただ参加するだけではなく、事前に会員企業を訪問し、当日ゼミでの発表のための資料の作成を行ったり、彼ら自身の重ねてきた研究成果も発表してくれました。彼らとの交流は、私達にとって非常に新鮮であり、刺激的でもありました。このような新しい取り組みが、本来の「産学協同」をめざした企業と大学との関わりを持つためのきっかけのひとつになってくれればと思います。上根崇上根精機工業梶iプロジェクトリーダー)