第九回障害者問題全国交流会 11月12・13日愛知で開催
踏み出そう!感動と共生の社会へ

江尻富吉信濃工業梶i実行委員長)
「中小企業の立場で障害をもつ人達と共に生きる社会を考えたい」。こんな主旨で第九回の交流会を地元愛知で開催します。愛知同友会で第四回交流会を開催してから十年。時勢は大きく変わったと感じます。
中小企業の良さをもう一度見直そう
人々は何か大切なものを忘れ、表面に出た現実のものを追いかけ、中小企業は持ち味の良さを忘れそうになっています。環境全体が厳しく問われる時代になり、労働環境や消費感覚、商品やサービスの提供なども激しい勢いで変化してきています。そんな中、中小企業の一番の良さである「細やかな動きと人への心配り」を見直してみませんか。大企業が分社化し、中小企業の長所を取り込もうとする一方で、中小企業は大企業病になりつつあります。原点を振り返りたいものです。企業理念や経営計画は絶対企業にとって必要なものですが、そこに一人一人の魂が入り、心が通った時、初めて企業の器が広がり、質が高まり、社会性が出てきます。
「真の経営とは」を問いかける!
そこで、この交流会では人のもつ心や器を作る基本を学ぶことを目的とし、「真の経営とは」を問いかけます。記念講演の講師は事故で下半身が動かなくなった後、周囲の人に励まされ、企業を興し活躍されている山崎泰弘氏を予定しています。日本では障害をもったその時から可能性が否定されることに疑問を感じ、障害を持っていても選択のできる人生をめざした貴重な体験をお話いただきます。分科会は「障害者を雇うと会社はどう変わる?」「ニーズが広がる住宅、機器づくり」「経営って何だろう?」「参加して体験する!」「生き生き地域作り」の五つのテーマで行なわれます。また新しい試みとして、会場で身近な福祉機器の数々を展示し、手にしていただきながら、今後のネットワークづくりに役立つ場を設けます。
目からうろこが……
人間は、自分の中で隠れ潜んでいたものを発見した時、「目からうろこが落ちる」と言います。きっと二日間で本来もっているすばらしい経営者像が浮かび、企業の土壌が見えることでしょう。それは私自身の課題でもあります。愛知の皆さんの多数のご参加で成功させたいと思います。感動と共生の社会へ一歩踏み出しましょう。
第12回理事会報告(4/3)
◆会場中小企業振興会館
◆参加三〇名
【討論事項】議題(1)37回定時総会
◎総会運営と当日進行スケジュールを承認。
◎経過、情勢と展望方針・予算・規約改正案を総会に提案することを承認。
◎詳細の訂正は総務会に委ねることを承認。
◎次年度理事候補を承認。代表理事・副代表理事、会長、副会長の推薦を確認。
◎次年度年間計画を了承。
議題(2)あいち経営フォーラム
☆残り四週間の取り組み・フォーラムの内容を訴える。
・理事が率先して各地区会長に呼び掛ける。
・新会員を積極的に誘う。◎以上を確認。
議題(3)「経営体質強化・貸し渋り突破」シンポジウム
※大阪・東京でシンポジウムを開催し、大阪九百名(会外五百七十名)、東京四百名(会外百八十名)の参加。いずれも同友会を外に向かって発信し、会員増強に結び付けている。
◎愛知で開催する際も「貸し渋り」問題だけでなく、企業のあり方、すなわち経営指針の確立ともからめて開催することを確認。
議題(4)会員増強について
◎97年度会員増強を振り返って
☆鋤柄代表理事より
@四年間会員を減らし続けているのは、企業なら危機的状況である。
A従来の増強本部体制はとらないが、各支部で代表理事を上手に使って、増強を広めていただきたい。
B前向きに新しい人を増やし、その人がまた増やす、この循環を作りたい。
C当面三千名の実現をめざす。
【報告・承認事項】
@景況分析の結果より
※独自調査の意義を再認識し、会員の声をつかむ活動を重視して欲しい。
A中日新聞より、四月から「情報コンビニ中部」のコーナーが発足するにあたり、愛知同友会への催事原稿依頼があることを報告し、了承。
B支部会計会議を六月四日に開催する。
◎入退会承認
●入会者一八名
●退会者四三名
●現会員数二一八九名
【文責・福島】