第四支部・新会員オリエンテーション(8月24日)
同友会は自主的な経営専門学校
水戸勤氏(有)アーティストリー(南中村地区)

社長の悩みと不安
独立して二年が過ぎた頃、会社経営に対して「このままでいいのだろうか」と考えはじめました。社長として何をするべきか、自分は社長に向いていないのではないかなど、いろいろ考えました。まして、当社は家具の製造という工場の中での仕事が中心ですので、このままでは、世間から遅れてしまうのではないか、自分の成長も遅れてしまうのではないか、会社は維持できるのか、そういう不安がありました。
初めての会合で素晴らしい経営者と
そんな時、知人の紹介があって、ワンゲストで同友会の会合に参加しました。その日、愛知ヰセキ販売(株)<当時>の金本社長の報告でした。金本社長は、私のようなホヤホヤの社長にも優しく接して下さり、報告の内容も、先の時代のことを考えた素晴らしいお話でした。こういう社長人達と身近にお付き合いしたいと思って、すぐに入会しました。入会すると、会社の規模や年齢は関係なく、皆さんが変わりなく接してくれることが、素晴らしいと感じました。それぞれ経営者ですので、前向きな方が多く、一人一人が異なった魅力を持っています。また、業種ごとの考え方の違いもわかるので、自分を良く知ることもできました。自分を知れば、自分が何をしたいかがハッキリ見えてきます。自分が目標をはっきり持てば、同友会で学ぶことも多くなり、どんどん成長できます。
会議の意味を同友会で知った
以前から会社で会議を開きたいと思っていましたが、四月から月一回のミーティングを、きちんと時間と場所を決めて始めました。これも、同友会で実行委員会や委員会に参加して、会議のやり方を学んだおかげです。毎回「どうしたら会社をより良くできるか」「効率を上げるためにはどうすれば良いか」などを話し合います。皆が集まると良いアイデアが出ますし、皆で決めると一人一人が納得して行動できるので、社長が一人で考えて独断で決めるよりも、皆の不満が少ないと思います。同友会も会社経営も「組織を動かす」という点で似ていると思います。同友会は会費を払って、自分のためにやるところがいいところだと思います。私にとっての同友会は、「会社ための練習の場」「自主的な会社経営のための専門学校」だと思います。参加すれば必ず得るものや感じるものがあります。

五年目の今、新しい挑戦
独立して五年目。今年の前半は過去最低でした。これまで順調でしたので、同友会で「順調でなくなった時が勉強ですね」と言われた時、「今はそんな事は考えたくない」というのが本音でした。しかしこの三カ月、「何とかしなければ」と真剣に考え、「社長として、もっと先のことを見て、方向性を決めること」の大切さがわかったような気がします。九月から隣りの工場も借り、家賃が二倍になり、私にとっては大きな決断です。しかし、決め手となったのは、自分の生き方でした。「やりたいのなら自分にやらせてあげたい」と思いました。もう一度スタートラインに立った気持ちで、時代とニーズを良く見て、戦略を考えてがんばっていきます。自分で決めたので、後悔はありません。「この景気に立ち向かっていく」ことを、自分に言い聞かせて、今はすごく楽しみです。
【文責事務局・井上】
三河支部「もの申す会」8月21日

三河支部で「もの申す会」というユニークな会合が持たれました。会員の生の声を集めて、支部や愛知同友会へ提言をしていく窓口にしたいという集まりです。実行委員長の伊藤さん((株)いとう観光社)を始め、会歴も豊富で日頃から一言ありの虚子の集まりで、さながら嵐の予感を感じさせられます。狙い所を落とし込むだけで実行委員会を二回費やしたそうですから、察しがつくというものです。今回のテーマは「会員企業の為になる同友会とは〜自分の会社発展の為にも貴方の一言を」で、約一時間のグループ討論が行われました。会歴の古い人だけでなく、新しい人の参加も目立っておりましたが、しかし、「ぜひ来てもらいたい」人の顔が見えないのが残念でした。
新旧を問わず、自分達の会の問題点について口角を飛ばしあう「もの申す会」そのものが、いかにも同友会ならではの観がしませんか?最後に各グループごとに意見をB紙に書き発表。主だった意見を二〜三紹介します。(1)プライドを持って出席する、(2)地域を巻き込んだ同友会づくり、(3)気楽に参加できる例会、(4)仲間の絆を強くする、(5)地区還元金を増やして欲しいなど。また会への提言として、(1)相談機関を設ける(2)業種別リストの作成、(3)仕事のPRだけの例会、(4)お互いを理解するなどです。いざとなると皆さん返って大人という感じでしょうか。
しかし二次会には参加者五十数名の内三十名以上が参加したところをみると、皆さん胸のつかえとれて、心が開かれたのではないでしょうか。
竹内襖材(株)竹内武司
青同連協・若手研修会(8月21日)
青年同友会を愛する男達
島田博成氏(有)ベスト企画
丹羽雄二氏(株)東海製作所
大野正博氏(資)中部製作所
中村彰氏(株)明治堂

愛知の青年同友会が生まれて二十九年。ベテラン会員四人に活動の中で感動したことを中心に、自分と青年同友会を語っていただきました。「青年同友会を発展させること一自分に得られる物が多くなる」との認識を事前に実行委員会で統一して,当日に臨みました。参加した会員は、四名の報告より何を得たのか、またディスカッションではどんな意見を交換し、どう感じたのか色々なとらえ方があると思いますが、いつもの経営体験報告と違い、ややとまどいがあったかもしれません。私達青年経営者は経営者として長い人生を歩むわけですから、もっともっとたくさんの勉強が必要です。今回の研修会の内容が将来を見すえた人生勉強であると思い、目先の結果を追うばかりでなく、活動していく良いきっかけになったのでは。
(有)のぼり不動産須原清成【青同連協・副代表】