第2支部新会員オリエンテーション(9月18日)
自社の悩み、お聞きします

第二支部新会員オリエンテーションが九月十八日、新会員十一名、ゲスト三名の計三十七名で開催されました。掘尾支部長の挨拶に続き、泣潟nウジング名古屋の鵜飼幸彦氏(瑞穂北地区)から、「同友会で仲間をつくり、本音で学びあい、会社も自分も大きく変わってきた。人前で話すことで自ら実行する。自分から皆の中に入って活動するほど学べ、厳しい時代だけと頑張ってこれた」と、自らの体験をもとに同友会の活用法が紹介されました。新会員とゲストが壇上にて自己紹介を行った後、「新会員さんの自社の悩みをお聞きします」とのグループ討論。「社員との共に育ちあいなど、厳しいアドバイスも含め意見交換でき、これからも頑張っていきたい」との新会員の決意発表が行われました。最後に、林永芳副支部長から、@新会員の姿勢に役員も新鮮な刺激を受け相互に切磋琢磨できた、A解決の糸口はだいたいどこかにある、B経営指針が最も重要とのまとめが行われました。また当日その場で一名の方が入会されました。
第三青同(8月20日)
「感動の企業理念が成功を生み出す」ディズニーの人を呼ぶ感動経営
堀貞一郎氏潟Iリエンタルランド
「顧客第一主義」とは言うけれど
「消費者不況」と言われ、消費者の財布のひもが固い昨今。こんな中でも多くのリピーターを獲得し、安定した収益をあげている会社があります。入場者の九割近くをリピーターが占める東京ディズニーランドです。リピーター獲得の第一条件として、顧客第一主義が言われて久しくなります。しかし本当に実践できているでしょうか?また独りよがりの「顧客第一主義」に陥ってはいないでしょうか?私たちは、東京ディズニーランドの誘致に中心的な役割を果たし、現在、その受け皿会社である潟Iリエンタルランド顧問の堀貞一郎氏を講師に迎え、「真の顧客第一主義とは何か」を考える例会を企画しました。以下は堀氏の講演要旨です。
ターゲットを明確にして
現在の東京ディズニーランドがあるのも、緻密なマーケティングと情報分析の上にあり、ターゲットを明確にし、プランニングを十分にすることがまず大切です。現在のターゲットは子供達です。ですから、園内に酒類はありません。しかし、現在建設中のマリン部門でのターゲットは大人達で、当然のように酒類が提供されます。
フィルター付の情報に注意を
情報を分析するにあたり、その信憑性、出処といったものに注意を注ぐべきです。マーケティング調査でアンケートを行なうと、その結果は何らかのフィルターがかかっているケースが多いのです。たとえば、欲しい洋服の色を尋ねられた時、「紺やグレーの背広は持っているから、一度緑の背広が着てみたいなぁ」という具合であり、結果として、欲しい色には実にカラフルな色が現れたりしますが、実際に購買行動とはつながらないのです。

情報にひたりその気分になって
情報は受け取るより、発信する場合がより有効です。東京ディズニーランドでの物品販売額は総売上額の六割以上になりますが、販売されているものは、基本的に生活必需品ではありません。必要のない物をいかにお買い上げいただくか?それは、お客様にできるだけ多くの情報を提供し、その気分に浸っていただくことです。アトラクションの一つである「カリブの海賊」では、お客様はみなさん海賊になっていただく。だから、お客様は海賊用品を買うのです。
キャストが考えるお客様のハピネス
ディズニーランドは、ハピネスを提供する会社です。それはお客様だけでなく、そこで働くキャスト(社員)にも提供されます。キャストは今、目の前にいるゲスト(お客様)のハピネスの為になにができるかを常に考え続けています。また、そのための行動を惜しみません。それは決してマニュアルに書かれている行動ではなく、彼ら自らで考えた行動です。キャストのための手話教室が定期的に開かれ、いつも定員を超える申し込みがあります。一人でも多くの人にハピネスを提供したいから、彼らは手話を勉強するのです。そして、提供したハピネスは、ゲストの笑顔、あるいはゲストからの手紙といった形でフィードバックされているのです。……………………………私はこの例会で情報の大切さ、先を読むことの大切さを感じました。しかし何よりも、企業理念の大切さを感じとりました。緻密なマーケティングとプランニングの東京ディズニーランド、それもすべて、企業理念に裏打ちされてこそのことではないかと感じました。
近藤運送(梶j近藤和彦
三河西地区(9月24日)
元気ラーメン「味力一杯」決して、決して、諦めない
黒田広樹氏泣tロム・サーティー

報告が始まる前に、「元気ラーメン」の冷やし中華が参加者全員に振る舞われ、なごやかな雰囲気の中での会員発表になりました。黒田社長は現在三十二歳。二十三歳の時、ラーメン店の経営を志し修行にでますが、独立心おさえ難く、「もう少し勉強した方が」という修行先の言葉に耳をかさず、六カ月で自分の店のオープンに踏み切ります。独立してみると、経理の重要性やマーケティング等も含めたトータルな経営能力の必要性が肌身に染み始めます。また、パソコンスクールを始めても、すぐに閉校に追い込まれたり、ラーメン二号店がなかなか思うようにいかない苦い体験も味わいます。しかし、黒田社長の持つアグレッシブ的(前進的)な理念はいささかも失われず、現在の自分に欠けている部分を同友会で猛勉強し、「若い時に立てた夢は達成できる」という強い信念を持続し、「六十歳までに、タイプの異なったラーメン店をもう十店舗増やす」というのが、夢であり目標であるとのことです。若い社員たちには、ささいな事柄でも原因を深く掘り下げることによって理解させる。また同じ目線で一緒になって物事を考えることにより、若い社員からの人望を得ています。例会テーマの「決して、決して、諦めない」がすなおに感じられ、私たちが普段忘れかけている「情熱」というものを、再び思い起こさせて頂きました。
梅木新聞店梅木政宏