U.「感動と共感」の同友会活動を
上記で提案してきた方針を総合実践する場として支部や地区、委員会をはじめ部会や研究会等の日常活動があります。同友会の多彩な活動に積極的に参加し総合的に学びましょう。
(1)支部を総合活動の舞台として強化
支部は、◎地区の実状を正確に把握し、地区や会員の意見を吸収する役割を果たす。◎地区をリードする役割を持って活動し、支部はその活動を充実させることを通じて地区の活性化を支援する。◎同友会理念にそって地区活動をすすめるため、会の方針を地区に浸透する。◎本部と役割分担して、研究会・個別事業活動に力をそそぎ、本部の計画を実行する。等を目指します。
@支部総会
「支部総会」を開催します。支部総会では◎支部の経過報告、決算を承認する◎支部の活動方針、計画、予算を決定する◎支部の新役員を選出する◎各地区の経過と決算を承認する◎各地区の活動方針と予算を承認する等を実施します。規約上も明記します。
A支部役員会
支部活動を中心になって推進するのが支部役員会です。「支部役員会」は支部長、副支部長の他、地区会長等で構成しており地区会長の日常の悩みを交流できる場でもあります。地区会長は支部活動に対する提言・提案をする役割を担っています。◎正副支部長の推薦◎支部事業計画、予算の提案◎支部事業報告、決算の提案◎支部「研究会」の運営◎地区事業と予算・決算検討◎新会員オリエンテェーションの開催◎入会者・退会者の確認等を役割とします。支部役員会や役員研修会では役員の役割、同友会活動のあり方について検証と実践を重ねます。
B支部例会
支部は年間数回の例会を開催し、会員が地区の垣根を越えて交流・勉強する場を設けます。支部の例会は、その準備・当日の運営・まとめ等の諸点で地区の参考になる活動づくりをめざします。
C支部に「研究会」をつくりましょう
支部(や地区)の会員に共通するテーマや、情勢の変化に対応するために会員が必要としているテーマについて「研究会」を設けて継続研究します。多彩に展開される「研究会」は会合の目的・性格等によって、県の委員会がコーディネートし、中同協を通じて全国的な取り組みとも連携します。支部では、経営指針成文化に関係する「研究会」が具体化していますが、街づくりや商店街活性化など地域づくりや政策に関連する「研究会」、異業種交流やネットワークの「研究会」、高校求人や共育等人づくりに関連する「研究会」等、会員の関心に合わせて継続研究の集まりを編成します。
D日常増強と戦略増強
同友会にとって「新しく入会してくる」会員は新しい知恵袋であり、新しい辞書の貴重な一頁になります。また厳しい経営環境を共に生き抜く新しい同志を迎えることになり、支部や地区の活動を活性化させます。人口一○万人の地域に百名の同友会を提案していますが、同友会が地域に根を張って信頼される経営者団体になるには相当の会員数を擁していることが問われます。良い例会を準備して常にワンゲストの候補者を迎え、新しい仲間に加わってもらったり、同友会を知らないでやめる会員をなくそう、という日常的な支部や地区の取り組み強化が大切です。これらの取り組みを「日常増強」と位置づけ、支部増強委員会が活動します。支部や地区が「地域社会とともに」の視点で、関係する地域の行政・経営者団体・企業・市民生活とどんな関わりを持って発展させるか、対応する地域にふさわしい同友会づくりを進めるのか、支部長を始めとする支部役員会は県段階で協議しながら「戦略増強」の計画を検討します。
(2)顔と会社が見えてくる地区の活動
地区は会員にとって、報告・学習、還流・検証の場です。気軽に参加して、自分の位置を確かめ、問題解決の進め方や経営者としての目的や役割を学び合う場です。学べる例会とは役員会がよく準備した例会の場で、参加者の一人ひとりが自分の意見を発表して汗をかく場です。新会員の六割がワンゲストによる入会になっている現在、地区や支部の例会では常に会外の友人経営者を誘い、新しい会員として迎えることが大切です。地区役員会は支部の方針や同友会の年度方針をよく論議し、方針を基礎にした活動を推進します。役員会では例会テーマや例会で経験交流をする討論の内容を検討し、同時に役員自身の経営実践を踏まえた経験交流をできることが重要です。また、将来の地区をどのように展開するのかについて、地区会長は支部役員会に提案・提言する重要な役割を担っています。
(3)青年同友会の活動青年経営者の「学び」が重要になっています。
大学経済学部との共同セミナーのように、これからの同友会運動を担う青年経営者の活動として産・学・官の連携のあり方が注目されています。同友会運動における青年経営者の役割は次代を創造するという視点で捉え、組織活動のあり方についても青年同友会と充分協議してすすめます。
(4)委員会・部会の活動委員会は「専門的課題を継続的に追求することによって中小企業の戦略的経営問題を解決することを中心に、同友会理念を深め、また実践活動を総括し、全会員に還元する同友会運動のスタッフ集団」です。
●「経営委員会」は「経営指針づくり運動」に取り組みます。支部・地区のセンターの役割をめざします。
●「政策委員会」は経営環境の改善を目指すという第3の目的に拘り、絶えず問題を投げかけます。
●「広報委員会」は「地域とともに」の基本視点で機関紙同友Aichiの発行に責任を持ちます。
●「共育委員会」は派遣企業の経営者も巻き込んで「共に育つ」の考え方で集合教育に取り組みます。
●「共同求人委員会」は「中小企業の新卒採用は共同の力で」を合言葉に学校訪問に取り組み、合同企業説明会を開催します。
●「労務労働委員会」は「中小企業における労使関係の見解」の普及に努め、労働施策の有効活用を会員に紹介し、中小企業の労働問題の解決をめざします。
●「障害者問題委員会」は人間尊重の基本精神に立って中小企業における障害者雇用の拡大をはじめ、五つのテーマに基づく活動を推進します。全国交流会を設営担当します。
●「地域活性化委員会」は「豊かな地域社会を創造する」という視点で支部や地区の設置する「研究会」を支援して活動します。
●「情報ネットワーク委員会」は景況分析の推進をはじめ、異業種交流、情報交流を推進します。
●「技術開発委員会」は会員中小企業の技術開発に関する経験交流や新テーマの研究を推進します。各委員会はそれぞれの分野で同友会運動における意義を考え、戦略的に同友会を広げる役割を担います。
●女性部では女性経営者や経営者夫人が生活者の視点から経営課題をとりあげて活動します。
(5)障害者問題全国交流会本年十一月十二日・十三日に「第九回障害者問題全国交流会」を愛知で開催します。
すべての人が人間らしく生きられる時代を目指して、経営と人間の原点を考える全国集会として障害者問題委員会が中心で準備しますが、障害者と共に生きる企業づくり、社会づくりについて支部や地区の協力を得、愛知を挙げて取り組みます。