青同連協総会3月3日
同友会の次世代を担うリーダー育成の場に

従来卒業式とあわせて開催されていた連絡協議会の総会が、今年度は卒業式と別日程で、そして初めての代議制で行われました。代議制にもかかわらず、今期・来期の役員合わせて約五十名が参加しました。総会では、今期の役員全員が自分の担当分野・行事についてまとめをした後、竹田代表より次年度の方針が報告されました。次年度の活動の重点は、以下の六項目です。
(1)青年同友会の存在意義の明確化。各企業だけでなく、同友会の次世代のリーダー育成の場とする。
(2)連絡協議会の存在意義。各支部・委員会を発展させる人材の発掘・育成。そして各青同間の支援・調整だけでなく、支部・地区・委員会との橋渡し役を担う。
(3)青年同友会の目的の改定。
(4)運営費と退会問題・運営費一万五千円を、次年度から廃止する。そして卒業後のスリーピング・退会問題を専門の機関を設けて検討する。
(5)「99同友会ビジョン」にあわせて、尾張青同、名古屋青同の設立準備会を発足させる。また、三河青同の発足を支援する。
(6)四年目になる「産学協同セミナー」をイベントから研究会に昇華することで、委員会・研究会でも活躍できる青同会員を育成する。続いて、次期役員全員が自分の担当分野・行事について抱負を語りました。短い時間でしたが、新役員さんの意気込みがあふれ、熱気のある総会となりました。
愛知同友会の皆さん、次年度も青年同友会を宜しくお願い至します。
(株)キョウエイ山本靖也(第一青同)
青同連協卒業式新たなる門出
155名が28名の卒業を祝う(3月5日)
私と青年同友会〜卒業にあたって〜

青年同友会の大きな恒例行事となっている卒業式が、この三月五日、名古屋駅前のクレール・ワンダーランドで行なわれ、会役員や青同OBを含め百五十五名が参加しました。今年の卒業生は二十八名。代表して三名の方に、「私と青年同友会〜卒業にあたって」を語っていただきました。なお文章は青同連協の機関紙「The連協」(三月号)より採らせていただきました。(編集部)
会活動のテーマを自社でも追求して
鵜飼孝次(資)尾張屋本店(第一青同卒業)

充実感のある「さみしさ」
入会して十三年が経ち、卒業を迎えた今、やっと先輩達の気持ちが分かるようになりました。「さみしい」の一言なのです。学生時代に経験した卒業とはまた違った感覚で、すべてやり尽くし、燃え尽きた充実感のある「さみしさ」なのです。
幻に終わった「現状否定」
私の人生での最大の転機は会長をさせて頂いた一年間です。己の無計画性・伝達能力の低さが露呈した初仕事の地区総会。年間活動テーマに私の提案した「現状否定」はもののみごとに否定され、幻のテーマに終わりました。その後、役員の皆さんは、私を盛り立て、驚異的なまとまりをみせ、「成長への脱皮」というすばらしいテーマを完成させてくれたのです。そして、このテーマを追ううちに私は、「成長への脱皮とは現状を否定し、原点を見直す事によって、良き伝統を守りつつ、革新して行くのだ」と気づいたのです。
わが社での「成長への脱皮」
役員会や例会では、このテーマを常に意識し語ることによって自らを啓発し、ついには七十年続いてきた自分の会社も、新しい分野への脱皮を図ることができたのです。呉服小売のわが社は三年前、イージオーダーの洋服屋を開店しました。この苦しい時代に、無事三周年を迎えることができました。その間、同友会の仲間が陰となり日向となって支え、援助してくれました。あえて苦言を呈してくれた仲間達、ひたすら応援してくれた仲間達、本当にありがとうございました。
激論を交わし自己啓発を
村瀬仁通村瀬建設(株)(第三青同卒業)

第三青同に入会して十二年が過ぎました。当時の第三青同は、会員数が三十名弱で今ほどの盛り上がりがなく、当然のように幽霊会員になっていました。しかしその後、先輩会員の暖かい励ましを頂き、少しづつ会合にも参加するようになり、すべての役を経験させて頂きました。その中でも特に思い出深いのが青同連協です。当時青同連協の役員の皆さんは、とんでもない知識があり、行動力に豊み、そして毒舌の主ばかり。だからこそ、その場が自分自身にとっての更なる飛躍の場になったと思います。プロジェクトに関してもビッグで非常にやりがいのある行事が多かったと思います。皆さんもチャンスがあれば積極的に連協に参加して、他青同の会員と激論を交わし、自己啓発の場として下さい。各青同だけにとどまらず、連協、支部、全国会合へと参加することにより、必ず多くの財産が得られます。
最後に、今まで支えてくれた仲間に心より感謝します。
青同に垣根はない
中村彰(株)明治堂(第四青同卒業)

十年一昔といいますが、二十代後半に入会させて頂きました。始めのうちは、青同の活動に魅力を感じられず、親同友会の人たちと一緒に、全国会合のみに積極的に参加しました。ここでの多くの会員さんとの出会いに感動を覚え、それが私にとっての同友会でした。そんな折、八年程前になりますが、連協役員になって初めて青同を肌で理解できるようになり、また魅力を感じました。しかしその頃には各青同間の垣根が高く、辛い経験もしました。それ以降、四年程は、あまり出席をしないスリーピング会員になってしまいましたが、また縁あって、青同連協の副代表を引き受けることになり、「竹田丸」に乗船させて頂きました。懐かしい顔に会えた喜びよりもありましたが、各青同に垣根は既になく、一体化した青同連協に参加できた喜びの方が大きかった気がします。卒業するのは寂しいですが、多くの人と出会えてとても勉強になった青同ライフであったように思います。来年度も「竹田丸」に乗って大海原へ頑張れ青同そしてありがとう青同。